AIは日本でも世界でも広まっている
日本だけでなく世界中で、生成AIは驚くほどのスピードで広がっています。
日本国内では、ここ数年で利用者数が急増してきました。ICT総研の調査によれば、275万人(2020年末)から1924万人(2024年末)へ利用者が増えたと報告されています。3年後の2027年末には、需要はさらに2倍増加するとの予測です。
世界のAI市場も、急速に大きくなっています。情報通信白書(令和5年度)では、1.2兆円(2022年)から14.2兆円(2030年)へ、10倍以上に市場規模が膨らむ見込みと報告されました。AIサービスの広まりは一過性のブームではなく、社会全体が大きく変化しつつある最中と言えるでしょう。
鉄腕アトムやドラえもんの人気を踏まえ、日本ではロボットやAIに対して、親しみを抱く“文化的土壌”があると言われています。ほかの国と比べると、生成AIを受け入れるハードルは比較的低いという議論もあります。少子高齢化が進む日本では、AIが労働力や人手の不足を補う解決策としても、期待が寄せられているのです。
今後は、日常生活のよりさまざまな場面でAIが活用されていくでしょう。ビジネスの効率化だけではありません。人手が足りない医療・介護、地域コミュニティにおける支援など、多くの分野で利用が進んでいくはずです。