今日25日は東海から九州を中心に朝の冷え込みが強まりました。大阪では平年よりも遅く「初霜」と「初氷」を観測しました。その他、鳥取でも「初氷」、下関でも「初霜」を観測しました。
大阪で「初霜」と「初氷」を観測
今朝(25日)は東海から九州を中心に、放射冷却が強まり、昨日24日の朝よりも冷え込みの強まった所が多くなりました。最低気温が0℃未満の「冬日」となったのは、全国のアメダス地点で580地点(午前9時まで)以上で、昨日24日よりもやや多くなりました。
大阪では朝の最低気温(午前9時まで)は3.3℃と、昨日24日の朝よりも2℃ほど低くなり、「初霜」と「初氷」を観測しました。「初霜」は平年より15日遅く、昨年より21日遅い観測、「初氷」は平年より8日遅く、昨年より3日遅い観測です。また、鳥取でも「初氷」、下関でも「初霜」を観測しました。
空気の乾燥に注意
今日25日日中の最高気温は、平年並みか平年より高くなるでしょう。東京と名古屋は11℃、大阪は12℃の予想です。日差しがあっても空気が冷たく感じられるでしょう。高知や福岡は14℃、鹿児島は16℃と、日差しが暖かく感じられそうです。
日中は湿度が30%から40%台まで下がり、空気が乾燥するでしょう。火の取り扱いに十分注意するとともに、お肌の保湿やのどのケアも心がけてお過ごしください。
放射冷却とは
この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。