愛猫を探せ カメラに映り込んでは姿を消すもどかしい3週間 無事の帰宅に飼い主は心に誓った

松田 義人 松田 義人

長いしっぽが特徴的な5歳のメス猫・ももちゃん。優しい飼い主さんの元で生活していましたが、2024年4月、飼い主さんが玄関を開けた際のちょっとした隙間からスルスルと外へ出てしまいました。

飼い主さんは、物置の下に隠れ込んだももちゃんを一度は確保。しかし、パニックになったももちゃんは大暴れし、再び飼い主さんの手から離れ、姿を消してしまいました。

飼い主さんは一週間、自力でももちゃんを探し続けたが…

飼い主さんは自力でももちゃんを探し続けましたが、有力な手がかりがなく一週間が経過。これ以上、時間が経てば、ももちゃんがさらに遠くに移動する可能性から保護が困難になるだけでなく、事故などに遭うリスクも上がります。

飼い主さんは、猫に関するあらゆる困りごとをサポートする会社「ねこから目線。」にももちゃん捜索を依頼しました。

2週間ほど経過した頃、ももちゃんは一度家に戻ってきていた

飼い主さんは同社スタッフからのヒアリングに全て細やかに答えました。それを受けたスタッフの判断は「まだ周辺に潜んでいる可能性が高い」というもの。近所に複数台のカメラを設置することと並行し、捜索チラシなどを即座に作って広範囲に配布しました。

しかし、数日経過しても有力情報は全くなし。複数台のカメラに映り込むのは、地域で暮らす外猫さんばかり。

猫の捜索は、日が経過するにつれ難易度を増していくことを実感しましたが、スタッフはここで作戦を少し変更。飼い主さんの家の定点カメラをキープしながらも、さらに捜索範囲を広げしていくことにしました。

すると、捜索開始から2週間ほどが経過した頃、定点カメラの映像にももちゃんの姿が映り込んだのです。まさに灯台下暗し!

首輪が取れた様子に心配しつつも、またも振り出しに…

映像のももちゃんは2週間の放浪生活で首輪が取れてしまっています。「外猫の攻撃を受けたのではないか」「何か怪我をしているのではないか」と心配する飼い主さんとスタッフでしたが、カメラ映像での動きではエサをたくさん食べ、動きにもそう変化がありません。そこでスタッフは翌日の同じ時間帯にももちゃんが再び訪れることに期待し、張り込んでみることにしました。

しかし、期待に反してももちゃんは翌日も翌々日も現れることがなく、捜索劇は再び振り出しに戻りました。

人知れず100メートル先の民家に移動していた

もどかしい日々を送る中、有力情報が寄せられます。100メートル先の高架を渡った先の民家にももちゃんが度々訪れていることが判明したのです。

現れた場所ですぐに張り込みを実行。一度姿を現してくれたももちゃんですが、捕獲機の扉がうまく閉まらず捕獲に失敗。その翌日も同じ時間に同じ場所に姿を見せてくれましたが、バッティングした近所の猫さんに追いかけられて立ち去ってしまいました。惜しい場面で逃す展開が続き悔しい日々が続きます。

3週間をかけての捜索劇だった

落胆する飼い主さんとスタッフでしたが、気を取り直して捕獲を試みます。

まずは捕獲機のサイズを変えてももちゃんの張り込みを開始。それから6時間後、「またダメか」と撤収を考え始めたそのとき、ついにカメラにももちゃんの姿が。

「入って!」と祈るスタッフが見守る中、ももちゃんは警戒しつつもなんとか捕獲機の中にイン。無事に保護することができました。

ももちゃんの捜索が始まってから3週間にして、無事に飼い主さんの元に戻ることができたももちゃん。飼い主さんは心から安堵し、「もう絶対に、ももちゃんを外へ飛び出させるような隙を作らない」と誓ってくれました。

長い道のりとなった捜索劇でしたが、スタッフは「飼い主さんのももちゃんへの愛情と、近隣住民の方々の協力によって、実現できました」「ももちゃん、もう外に出たりしないでね」と言い、ももちゃんの頭を優しくなでてあげました。

ねこから目線。
https://nekokaramesen.com/

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