土日は日本海側で「雪災害」のおそれ JPCZで北陸~山陰は大雪 九州の山地も積雪

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この土日は、日本海側で「雪災害」のおそれが高まります。吹雪や根雪になる所もあり、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響で、北陸~山陰は大雪になるでしょう。寒気が強いので、九州でも山地を中心に雪が積もる所がありそうです。大雪・吹雪から身を守ってください。

14日(土)JPCZで積雪急増

この土日は、冬型の気圧配置が強まるでしょう。日本付近は、寒気にすっぽりと覆われる見込みです。

そのため、日本海側では断続的に雪が降るでしょう。北海道や東北では風も強く、吹雪になる所もありそうです。路面が凍結するだけでなく、吹雪で見通しが悪くなりますので、雪に慣れている方でも、車の運転は、いつも以上に慎重にしてください。

また、日本海では風と風がぶつかって、雨雲・雪雲が発達するでしょう。「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」が発生して、北陸~山陰で雪が強まりそうです。平地は雨ですが、標高の高い地域は雪で、積雪になりそうです。朝にかけて、雨雲・雪雲は近畿にも流れ込む可能性があります。車の運転は、冬の装備を心がけるのはもちろん、お出かけの際は予定の変更も視野に入れながら、最新の情報を確認してください。

さらに、今回は、寒気が強いのもポイントです。

寒気が九州付近にも流れ込むので、九州北部地方では、福岡県・佐賀県・長崎県など、14日(土)未明から15日(日)午前中にかけて、山地を中心に雪が積もる所があるでしょう。交通機関などは積雪に対する備えが必要です。

日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)とは

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。

15日(日)大雪が続き 根雪になる所も

そして、この大雪は、15日(日)も続くでしょう。夜は、東北の日本海側で雪が強まる可能性があります。72時間の降雪量は、東北や北陸の山沿いを中心に、広い範囲で100センチ近くなる予想です。

この大雪によって、車を運転する際は、道路と側溝との境目が分からなくなるおそれがあります。また、一気に積もった雪が、屋根からドサッと落ちてきますので、歩く際にも注意が必要です。除雪作業は、慣れていても必ず2人以上で、安全を確認して、声を掛け合って、行ってください。

さらに、これまではいったん雪が積もっても、数日でとけてしまう所が多かったものの、この先は雪がとけずにずっと残る、いわゆる「根雪」になるでしょう。さらに、朝晩、冷え込む日も続くことで、その根雪が凍り、足元が大変危険な状況になります。スリップ事故、転倒事故なども発生しやすくなるため、十分ご注意ください。

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