【ヤリスVSスイフト】取り回しの良いコンパクトカー徹底比較!あなたならどちらを選ぶ?

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

両車とも高い安全性能だが、後側方の安全確保でスイフトがリード

▽安全装備&運転支援機能

・4代目ヤリスの評価は4.5
・5代目スイフトの評価は5.0

4代目ヤリスの運転支援機能は、レーダークルーズコントロールなどの7つの機能がパッケージ化されたトヨタセーフティセンスを標準装備している。

以下の機能を有するプリクラッシュセーフティも、トヨタセーフティセンスに含まれている。

・直進時の車両・歩行者検知機能
・交差点右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能
・緊急時操舵支援機能

5代目スイフトの運転支援機能には、スズキセーフティサポートを搭載した。デュアルセンサーブレーキサポートIIという、ミリ波レーダー、単眼カメラ、超音波センサーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキが核の機能だ。

他にも、スイフトは以下を含む計17の機能を有している。

・アダプティブクルーズコントロール
・(オプション)ドライバーモニタリングシステム…ドライバーの疲労や脇見を検知
・ブラインドスポットモニター…車線変更時の後方の安全確認をサポート

ブラインドスポットモニターは、5代目スイフトは標準装備だが、ヤリスはオプションだ。

100kgの重量差を感じさせないヤリスハイブリッドの軽快な走り

▽走行性能の比較

・4代目ヤリスの評価は4.5
・5代目スイフトの評価は4.5

4代目ヤリスのエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおりだ。

・エンジン種類:ハイブリッド用1.5Lエンジン
・システム最高出力:116㎰
・最高出力:91ps
・最大トルク:120Nm
・車両重量:1050~1180kg

5代目スイフトのエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおりだ。

・エンジン種類:1.2Lエンジン
・最高出力:82ps
・最大トルク:108Nm
・車両重量:910~1020kg

▽ヤリス:車重が重いのに軽快な乗り味!

4代目ヤリスハイブリッドは1.5Lエンジンのハイブリッドシステムを搭載している。5代目スイフトより約100kg重いが、車両重量差を感じさせないほど軽快な乗り味だ。軽快なハンドリングや、優れた操縦安定性を実現できたのは、フロントに重いハイブリッドシステムを搭載しているものの、駆動用バッテリーをリアシート下付近に設置したことで、前後の重量配分が向上しているからだ。リアサスペンションの接地感の高さも安心感があり、運転していて楽しくなる。

ただし、乗り心地は硬めだ。路面の凹凸をしっかりと伝えてくる。だが角の取れた突き上げ感なので、それほど不快な印象はない。キビキビとしたスポーティな走りを望むのなら、ちょうど良いくらいかもしれない。

ヤリスの1.5Lエンジンのハイブリッドシステムは、停止状態から非常にスムーズな加速性能を発揮する。ドライバーはどんなシーンにおいても、ストレスなく走行できるだろう。システム最高出力は116㎰と控えめながら、パワフルな力強さが魅力だ。

▽スイフト:無駄な動きをしないため乗員全員に安心・安全を提供

5代目スイフトは、1.2Lマイルドハイブリッドシステムを搭載した。走行時の無駄な揺れを抑えられたのは、軽量・高剛性ハーテクトというプラットフォームを採用したことと、減衰接着材を使用したからだ。

車重の軽さは、発進加速時や坂道を登るときにメリットが非常に大きい。急な登り坂の山道でも、エンジンが唸ることなく、スムーズに加速する。新開発の1.2Lエンジンもパンチ力があり、鋭い加速性能を発揮する。

5代目スイフトの乗り心地は硬めだ。低速域だと、路面の凹凸をゴツゴツと伝えてくる。速度が上がり60km/h付近を超えてくると、徐々にしなやかな動きとなり、適度な硬さになる。スイフトもスポーティな走りとするため、硬めのサスペンションとなっている。

両車共に、搭載しているエンジンの排気量やハイブリッドシステムに違いはあるものの、スポーティな走りを重視した乗り味になっている。100kgもの車両重量差を感じさせない軽快な走りの4代目ヤリスと、クルマの基本性能の高さを感じられる5代目スイフト。その実力差は甲乙つけがたい。

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