冬型の気圧配置と上空の強い寒気の影響で日本海側を中心に広く雪の降った今日(8日)の北海道。今後も10日間程度は冬型の気圧配置や寒気の影響を受けやすく、日本海側では曇りや雪の降る日が多くなる見込みです。特に直近では11日(水)から12日(木)にかけて上空に強い寒気が流れ込み、広範囲で大雪やふぶきとなる恐れがあります。今後の天気予報、気象情報に注意して下さい。
今日(8日)も日本海側で雪
今日(8日)の道内は冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪の降っている所が多くなっています。上空約5500mではマイナス36℃以下と、真冬の時期を下回る強い寒気が流れ込んだため、大気の状態が不安定となりました。この影響で日本海側では1時間に5cm前後と強い降り方となっている所があり、今日になってから15時までの降雪量は、空知地方の深川で17cm、上川地方の幌加内で15cmなどを観測しています。札幌でも8cmの降雪となり、午前中は市内でも一時ふぶき模様となって、視界が悪くなった時間がありました。
今夜にかけても日本海側では雪が降りやすく、オホーツク海側でも雪となる所があるでしょう。北西の風が強く吹き、また、大気の不安定な状態も続く見込みです。ふぶきによる見通しの悪さや、雷を伴って雪が強く降るなど天気の急な変化などに注意してください。
11日(水)~12日(木)は冬型の気圧配置が強まり、再び大雪の恐れ
明日(9日)も北海道付近は冬型の気圧配置となりますが、上空の寒気はゆっくりと東に抜けていく見込みで、明後日10日(火)は雪も小康状態となって、日本海側でも晴れ間や日ざしの出る所があるでしょう。
なお、11日(水)~12日(木)には、北海道上空に再び強い寒気を伴う気圧の谷が接近する見込みです。上空約1500mの予想気温を見ると、マイナス15℃以下の寒気が北から流れ込む予想となっています。札幌上空約1500mで最も寒い時期(2月上旬)の平年値が約マイナス13~マイナス14℃といわれており、この時期を下回る強い寒気が流れ込む見込みです。日本海北部の海水温は平年並みかやや高く、上空寒気との気温差によって日本海上で雪雲が発達し、日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。大雪やふぶきによる交通障害などに十分注意して下さい。
週後半は強い寒気が居座る 日中も厳しい寒さに
この強い寒気は16日(月)頃にかけて北海道上空に居座る見込みで、旭川や稚内など道北では日中の最高気温がマイナス4℃前後にとどまる日があるなど、日中でも寒さが厳しくなりそうです。万全の防寒対策を心がけましょう。
また今後の動向次第ですが、次の週末となる14日(土)~15日(日)頃には北よりの風が吹きやすい冬型の気圧配置となることが予想されており、札幌圏を含む道央でまとまった雪の降る可能性があります。年末となり人の行き来が多くなる時期です。最新の気象情報等に注意し、早めの行動を心がけるようにしましょう。