逆風に見舞われるも努力を続け、人造バターの次は人造○○に挑戦!
その後マーガリン業界で順調に実績を築いた六甲バターですが、 大口の取引先の廃業や火事で工場と倉庫が全焼するなど度重なる逆風に見舞われます。それにも負けず、新工場を4カ月で再建。さらには大きな投資をして性能の良い機械を導入し、会社を順調に成長させます。しかし信男は「いつ何が起こるかわからない」という危機感から、マーガリンに並ぶ事業の柱として「人造チーズ」の開発に目をつけました。もちろん今回も牛乳ではなく、密かに研究を進めていた大豆たんぱくを使ったチーズ作りを模索することに。
いざ本格的に試作をスタートするも、その強い酸味や水っぽさなど本物のチーズとは程遠い品質のものしか作ることができず、苦戦します。
そんな中、取引先から「オーストラリアからナチュラルチーズを輸入しないか」という話を持ち掛けられます。それを承諾した信男。こうして、チーズ大国・オーストラリアからの輸出先として六甲バターが日本で唯一指定されることに。苦戦の中でも努力し続けた結果、チャンスが訪れたのです。
輸入されたナチュラルチーズの加工に苦戦すること約半年…消費期限を長く保ち、日本人の口にも合うプロセスチーズ「Q・B・B」チーズが誕生しました。
ちなみに…この「Q・B・B」とは、チーズの輸入元となったオーストラリアの団体名「Q・B・B」(Quality’s Best & Beautiful=美味しさと品質へのこだわり)を継承し、そのまま商品名に採用したものです。
しかし、チーズというものに馴染みがなかった当時の市場には受け入れられませんでした。そこで信男は、どうすればみんながチーズを食べやすいようにできるか考え、当時流行し初めていた食品である「魚肉ソーセージ」の形にすることを思いつきます。1960年に発売した世界初のスティックチーズは見事、爆発的ヒットを記録します。
その後もアイデアは止まりません!1971年には日本初となるフィルム個包装のスライスチーズ、そして1972年には「Q・B・Bベビーチーズ」を発売!
そして 一度もバターを扱うことがないまま現在に至る「六甲バター」。売り上げの95%はチーズ製品で占められているといいます。看板商品・ベビーチーズは誕生から50年余りたった現在も、鉄分入り、神戸牛入り、ホタテ入りなどなど…年間20種類以上の新商品を展開しています!
さらに、2009年には女性社員のアイデアから「Q・B・Bチーズデザート」を発売!6Pチーズをベースに味や食感をチーズケーキに近づけたものです。ブルーベリーをはじめ、瀬戸内レモンやオレンジショコラなど、多様なフレーバー展開で売り上げ2000万個を突破!新たなジャンルを開拓し、今や六甲バターの柱となっています。
そんな六甲バターの「もしマネポイント」は…「運と縁を生かす」。この結果、アイデアをくれる人々、熱意ある社員といった出会いを得ることができたといいます。
今後も六甲バターは人との繋がりを大切にしながら、日本中の食卓に欠かせない商品を生み出し続けることでしょう。
番組情報
〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇クラブTVO もしマネ
https://club.tv-osaka.co.jp/tag/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn