1981年、人工島ポートアイランドの街びらきを記念し開催された、ポートピア'81(神戸ポートアイランド博覧会)で販売された、音の出る絵葉書がSNSで話題になっています。
「音の出る絵はがき 神戸の音を、ご案内いたします。普通のはがきと同じように、全国どこへでも郵送できます」と書かれたケースに入っていたのは、当時のポートピアを撮影した写真がプリントされた円形の葉書。よく見ると、レコードやソノシートなどのような溝が刻まれています。購入し、実際に再生したTowersさんに話を聞きました。
――入手方法は?
Towers:自費出版で発行しているリトルプレス『ポートピア花壇捜索隊』で紹介するためにグッズも収集しているのですが、これはメルカリで発見して購入しました。おそらく押入れの中から出てきたのだと思いますが、とても綺麗な状態のものを入手できてうれしかったです。
ーー音声を聞いてみた時の感想は?
Towers:ポートピアが開催された1981年当時の六甲山や北野町など、神戸の観光案内が収録されています。全部で4枚入っていて、1枚の時間は2〜3分ほど。1番のオススメは北野町界隈を紹介した「風見鶏の館(旧トーマス邸)」で、むず痒くなるような、全体を通してポエミーなナレーションがクセになります。ぜひ実物を聞いてもらいたいです。
ーー当時に思いを馳せたご感想を。
Towers:当時の神戸はこんな感じだったのか、このレコードを実際に絵はがきとして郵送された方はどれくらいいたのだろうか…。そんなことを考えながら、目を閉じて聞き入りました。懐かしい気持ちになれるグッズだと思います。
ーー参加された方のお話は?
Towers:一般の入場者、アルバイトやコンパニオンをされていた方からもお話をお伺いしたことがあるのですが、みなさん共通して「とにかく楽しかった」と記憶に残っているようです。関西に初めてやってきたパンダ、遊園地のダブルループコースター、最長10時間以上の待ち時間を記録したダイエー館のエピソードなど、神戸にこんな時代があったのかと驚きました。叶わない願いですが、一度でも体験してみたかったなぁと思います。
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SNSには、「貴重な音源を聞かせていただきありがとうございます」「初めて知った!」などの声が寄せられました。
Towerさんが自費出版している「ポートピア花壇捜索隊」は、ポートピアの会場で使われ閉幕後は神戸市内や兵庫県内の公園などに配られた1,215個の花壇が、現在どれぐらい残っているのか、どこまで運ばれたのかを調査した本だそう。こちらも気になる方はTowersさんのSNSをチェックしてみては。
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