「なんかカラスに話しかけられたんですが、カラス語わかる人いませんか!!!!」とX(旧Twitter)に投稿した小樽総合デザイン事務局さん(@otarunet1)。この投稿がたちまち話題になり、「いいね」は9.5万件を超えました。
鳴き声と行動に興味津々
この投稿には「伝令!!伝令!!カァァ!!」「親鳥に餌をねだる子、みたいですね(笑)」「求愛っぽく感じる......」など、多くのコメントが寄せられました。カラスが「カア〜」と鳴きながら小樽総合デザイン事務局さんに近づいてくる様子は、何とも言えないユーモアに溢れていました。
カラスが話しかけて来た?
小樽総合デザイン事務局さんに話を伺うと、カラスに話しかけられたのは、おたる水族館のトドエリアでのこと。近くではトドとアザラシの餌の魚が売られており、訪れた客が餌を与えることができます。最初は動画よりも離れた位置にいたカラスがどんどん近づいてきて、最終的には目の前まで来たそうです。
「攻撃的な雰囲気ではなく、警戒している様子もありませんでした。立ち去る時、カラスはついてきませんでした」
動物言語学者・鈴木俊貴さんによると
一体このカラスは何をしていたのでしょうか?
動物言語学者で東京大学准教授の鈴木俊貴さん(@toshitaka_szk)によると、
「結論→これはトドの鳴き真似。カモメの声真似も1回トライしていて(14秒)、このハシブトガラスにとっては遊びだと思います。カラスはモノマネ上手。動物の声、人の声、電車の音までいろいろと真似ます!」とのこと。ちなみに鈴木さんは、線路の上で「ガッタンゴットン」とモノマネするハシブトガラスも見たことがあるそうです。
まったくカラスの能力には驚かされますが、このカラスにとっては、トドやカモメの声真似をすることが一種の遊びであり、楽しい時間を過ごしていたのかもしれません。
ゴミを荒らしたり、人を襲ったりすることもあり、とかく嫌われがちなカラスですが、自然界の中で生きる動物たちの遊び心や、意外な行動には笑顔が広がります。これからも、動物たちの驚くべき行動に目を向けて、理解を深めていきたいですね!