白いシャツの襟元に、いつのまにか黄色い染みが…。毎日洗濯しているはずなのに、お気に入りの服に汗染みや黄ばみができて困った経験がある方は多いのではないでしょうか。東京ガスのくらし情報メディア「ウチコト」(@uchicoto_tg)が、「洗濯ハカセ」として知られるクリーニング師の神崎健輔さんに聞いた汗染みの原因や、すぐにできる染み抜き方法を紹介しています。
汗染みには3つの段階が
汗染みは、洗濯で落としきれなかった汚れが蓄積したもので、段階を経てできていきます。
▽汗染みの第1段階
汗染みの最初の段階は、汗の皮脂が付着した状態です。汗の主成分は水分と皮脂などの油分で、皮脂の中にはタンパク質も含まれています。衣類に汗がついても水分は蒸発しますが、タンパク質は生地に付着し、それを油分が膜を張るように覆ってしまいます。洗濯しても皮脂の油分が水から汚れを守るような形になり、汚れは落ちにくくなってしまいます。
▽汗染みの第2段階
衣類の汗汚れを完全に落としきっていない状態で着用すると、また同じ場所に汚れがついてしまい、これが繰り返されて、だんだん「見える汚れ」に変わっていくとのこと。
▽汗染みの第3段階
第1段階、第2段階でも汚れに気づかず放置していると、蓄積された汚れが酸化していき、繊維の色そのものを黄ばませていくそう。
汗染みの落とし方
① 洗濯用せっけんで汚れた箇所をこすって洗う
比較的軽めの汚れであれば、洗濯用の固形せっけんを使って落とすことができるそう。洗濯用せっけんで黄ばみのある箇所をこすって、もみ洗いします。繊維に沿って縦方向にこするのがコツです。
② 酸素系漂白剤と重曹を混ぜて汚れた部分に塗り込む
洗濯用せっけんで落ちなかった汚れは、液体の酸素系漂白剤と重曹を1:1で混ぜ合わせ、汚れている部分に塗り込み10分ほどそのまま放置し、いつも通り洗濯機で洗います。
③ つけ置きする
上記の方法で取れない汚れは、バケツまたは洗面器に約40℃のお湯を張り、水量に合わせた分量の粉末酸素系漂白剤を溶かします。そこに汗染みのついた衣類を入れ、30分〜1時間つけ置きします。
▽出典:気がつくとシャツの袖元に黄色い染み…/ウチコト東京ガスのくらし情報メディア公式X
https://x.com/uchicoto_tg/status/1809165551597674561