「鹿が浮いてる!?」人の心を惹きつける不思議な魅力「合成にしか見えない(褒め言葉)」

山本 明 山本 明

「久々にキレイに浮遊している鹿を撮れた」

 鹿が大きくジャンプした一瞬をとらえた写真が「X」で注目を集めました。空中高く浮遊する静かなたたずまいは、まるで時が止まったような錯覚を見るものに感じさせます。

 写真を撮影、ポストした「しかC」(@igufoto)さんは「鹿多め 鹿以外も多め」に撮影した写真をSNSに投稿しています。撮影時のことをお聞きしました。

偶然撮影した写真

――「久々に撮れた」とのことですが、「これは飛びそうだ」と待ち構えておられたのでしょうか?

偶然撮影したものです。歩いていたら、自分の前方左側、やや遠くに鹿がいて、警戒しつつこちらの様子をうかがっていました。僕はそのまま前に向かって歩いていたのですが、しばらくするとその鹿が急にピョンピョンと飛び跳ねながら逃げるように僕の前方を左から右へ横切って行ったので、とっさにカメラをかまえて撮影した写真です。

――飛翔の瞬間を見た時の感想は?

こういう感じで鹿が飛び跳ねて移動する時は、だいたいの場合が人間に警戒して逃げていく時なので、「怖がらせてしまった、ごめん!」という気持ちが強かったです。と同時に「いいポーズの写真が撮れた」とも思ってしまいました。

「浮遊鹿」は人の心を惹きつける魅力がある

――周りの反応は?

自分の認識では周囲に誰もいなかったので、この瞬間を目撃したのは僕だけかもしれません。

――写真が大きく拡散しました。

鹿が浮かんでいるような写真は過去にも撮った事があり、その時も多くの反響をいただいたので、「浮遊鹿」(飛翔鹿)は人の心を惹きつける魅力があるんだな と思いました。

「ただそこに立っているだけで絵になるというのが魅力的」

――被写体としての「鹿」の魅力は。

鹿の魅力は、まずはなんといってもその佇まい。哲学的な表情。ただそこに立っているだけで絵になるというのが魅力的です。また、春日大社・興福寺・東大寺などの歴史ある神社仏閣を「知ったことか」いう感じで自由に横断し歩き回ってフンをして寝転んでいるという、文化遺産と鹿とのコントラストが素晴らしいです。

◇◇

 さらに「たまにどこか別の神社などに行ったとき、『鹿がいなくて物足りない』とまで思ってしまいます」ともいうしかCさん。

 今回の「浮遊鹿」を見た人たちからは、

「すごい!飛んでる」
「合成にしか見えない(褒め言葉)」
「上空に宇宙船はいませんでしたか?(連れ去られる瞬間みたいです)」

 などと驚きとともにその美しさを称える声が届いています。

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