レトロ喫茶店を救いたい!看板、内装そのまま3店舗引き継ぐ男性の物語「先代奥さんがお客様に」

ゆきほ ゆきほ

後継者に悩む喫茶店には新たなオーナーを、閉店する喫茶店には家具や調度品の整理を。喫茶店文化を絶やさない為に奔走する、神戸・元町の喫茶「ポエム」の活動が話題です。

空前の純喫茶ブーム。ですが、チェーン店の進出や店舗老朽化、店主高齢化などが原因で閉店する個人経営の喫茶店も少なくないのが現状です。喫茶「ポエム」も閉店してしまっていたところ、現オーナーの山﨑俊一さんが経営を引き継いだそうです。山﨑さんに話を聞きました。

――どのような活動を?

山崎:実際に閉店したお店3店舗を引き継ぎ営業しています。昭和の喫茶店の思いや形を、少しでも後世に残したいと思っているので、閉店する喫茶店の後継者探し、建物老朽化などで閉店される場合は片付けのお手伝い、家具や調度品を新たに開業する喫茶店様への引き継ぎもします。卸業者様のご紹介など、喫茶店に関わる事は何でもご相談を受け付けています。

――なぜ今の活動を?

山崎:神戸生まれで、子供の頃から放課後に友達のおじいちゃんにミックスジュース飲ませてもらったりした、馴染みの喫茶店がありました。それが初めて引き継いだ喫茶ポエム。先代オーナーご夫婦共に映画、演劇、文学などに知識や興味を持ち、演劇関係者の方や地元の方達に愛されるお店でした。

いつか働きたいなぁと思っていたのですが、元町を散歩していた時「そういえばここに喫茶店あったな」と覗いたら貸店舗の看板がでていたので、すぐ電話して、その日に契約希望を出しました。外に「ポエム」の看板が残っていたので、これを捨ててしまうのはもったいない!と、先代に繋げていただいて、看板を頂いたんです。少なくはなりましたが、先代からのお客様が喜んでくれる姿を見ていたら、これは続けていかないといけないと思い今に至ります。

――やっていてうれしかったことは?

山崎さん:喫茶ポエムの先代奥様が今はお客様として二代目喫茶ポエムに通ってくださっていて、とても良い関係を築いてくださっていることが何よりうれしいしいです。

――喫茶店のあるべき姿とは?

山崎:いつもの店員がいて、常連のお客様や初めてのお客様をお迎えする。そこで交流が生まれ、おしゃべりを楽しめるのは喫茶店ならではだと思います。SNSが普及して顔の見えない相手を会話することが多くなったので、生身の人間と、気を遣いながら話す、という文化が更に需要になるのでは、と考えています。

◇ ◇

山崎さんが引き継いだことで、昔の風景と変わらず営業を続けることができた喫茶店たち。昔からのお客さんに加え、新しいお客さんも増えて大繁盛のようです。ご興味ある方はぜひ足を運んでください。店舗詳細、営業時間はXで確認を。

喫茶ポエムHP
https://kissa-poem.com/
X
https://twitter.com/breebreegree

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