日差しがますます強くなった5月中旬、「男性の日傘」にまつわるX(旧Twitter)への投稿が注目されました。
「頼む!男の日傘が流行ってくれ!頼む!!! 時代は令和!価値観のアップグレードを!」
「男が日傘なんて…と思っていた過去の自分を蹴りたいぐらいラク。直射日光って結構体力奪われるんですよね」
この投稿には「男の人も夏普通に心配になるから日傘して欲しい!!」「年々暑くなってるし、日傘男子がもっと増えて欲しいな」「熱中症予防のためにも、性別関わらずに日傘を活用しましょう」などのコメントが寄せられ、日傘を使いたいけれど、なんとなく使えずにいるという男性が多いのでは?!ということが感じられます。
そんな中、医療法人社団風林会 リゼクリニックから2024年4月に10~40代の男性600名を対象に実施された「男性日傘に関するアンケート調査」の結果が発表されましたが、なんとも興味深いリアルが見えてきました。
「男性の日傘使用」実は男性の9割以上が肯定的
「男性の日傘使用をどう思いますか?」という質問に「肯定的」との回答が92.2%に。男性の9割以上がメンズ日傘を受け入れている様子です。2年前の2022年に行われた同じ調査と比較すると12.5%も増加しているので、思った以上に男性目線でも日傘は受け入れられているようです。
「日傘をさす男性」を見たことがある男性は全体の半数に
「日傘をさす男性を見たことがありますか?」という質問に、「ある」と回答した男性が2023年は41.5%だったのに対し、2024年度調査ではほぼ半数の48.0%に。日傘を利用している男性がじわじわ増えてきていることがうかがえます。
「前向きに日傘を検討中」の男性は、なんと5割越え
2023年の調査では、8割以上83%の男性が「男性が日傘を利用することに肯定的」と回答したのに対し、「実際に夏に日傘を使用してみたいか」の質問には「使用しない」と答えた人は約4割の39.7%、「使用してみたい」は6.4%にとどまりました。ちなみに「日傘をすでに使用している」と答えた人はたった8.0%、1割を切る結果でした。
それが今年の調査では、同質問に対して「日傘をすでに使用している」人は13.5%と増加、「使用してみたい」と答えた人も7.5%に増加。ちなみに「すでに使用している」との回答は13.5%で世代別で見ると30代が最多となりました。昨年と比べると増加傾向であることが明確です。
メンズ日傘の利用を「前向きに検討中」と答えた人も、昨年は45.9%だったのに対し、今年は半数以上の56.0%に!検討している人が顕著に増えていることがことが分かります。
ただ、メンズ日傘に肯定的とはいえ、実際に使用している人はまだまだ少ないようです。
医師が提言する日傘を使用する5つのメリット
今年も猛暑日が続くと予想される夏場、「日傘」は自身を守るための秀逸なアイテムですので、ぜひ取り入れてほしいところ。実際に以下のようなメリットがあるそうです。
①日焼け対策:紫外線を遮ることで肌ダメージを軽減
②光老化対策:紫外線を浴びることで引き起こされるシミ・しわ、・たるみなどの肌老化や皮膚がんの発生を低減
③熱中症対策:体温上昇を抑え熱中症リスクも回避できる
④汗の量や臭いの抑制:日陰を作り出すことで、汗の量を低減
⑤頭皮環境を守る:将来薄毛や白髪になるリスクを低減
環境省は「1年間に浴びる紫外線の70~80%は、4月~9月に集中(紫外線環境保健マニュアル2020)」(※1)という内容の資料を公開し、日傘利用を推奨しています。
今年は男性も日傘にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 晴雨兼用のものであれば、急な雨でもビニール傘を購入しなくてよいので細かな出費もないですし、何より酷暑の中で一度使えばきっと手放せなくなりますよ。
(※1)引用元:日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて! https://www.env.go.jp/press/106813.html
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【出典】
医療法人社団風林会 リゼクリニック
https://www.rizeclinic.com/