「リード」は犬の命綱。子どもだけで持たせないで
ーー当該犬を散歩させていたのは、その犬の飼い主ではないお家の小学生の女の子たちだったそうですが……。
「小柄な10代の女児2名でした。2人とも犬を飼ってない家の子であることは知っていたので、『どこの犬?』と聞くと、その子らの家の近所に住む高齢の方の飼い犬でした。『お散歩に連れて行っていいよ』と言われたため、犬を連れ出したそうです」
ーー女子児童2名に対し、子どもだけでリードを持つことの危険性を伝えた、とポストされていましたね。理解してくれた様子でしたか?
「絶対に犬のリードから手を離してはいけないこと。今回は犬同士がケンカになる前に制止できたけど、連れていた犬もうちの犬もケガをする可能性があったこと。そして、車が来ていたら犬が轢かれていたかもしれず、あなたたちが犬たちの命を危険にさらしたこと。そして、あなたたちはその責任を取れるのか?といったことを伝えました。
子どもたちは理解してくれたと思います。近所のババア(私)に犬を離したことを真剣に怒られた!と、記憶の片隅にでも置いてもらえたら万々歳です。将来きっと気をつけてくれるでしょうから」
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大人(飼い主)はトラブル回避の工夫を!
事故の後、「子どもの手前、毅然としていましたが、本当はガクブルしておりました」と、ポストしていたみのかささん。
被害側になった犬はもちろん、加害側になった犬と飼い主にとっても、犬の咬傷事故は不幸な結末しか待ち受けていない。また、人間に被害が及んだ場合は、直ちに地域の保健所に届出をする義務があり、加害犬と飼い主に厳しい処分が下される可能性がある。不幸な事故を未然に防ぐため、飼い主それぞれが責任ある行動を取ることが重要だ。
「『うちの犬は大丈夫だから』とおっしゃる方もいますが、絶対に大丈夫ということは絶対にないです。動物ですから、人間よりも突拍子もないことをします。同じく、子どもも突拍子もないことをします。『うちの子は大丈夫』も絶対にないです。どんなにワンちゃんが小さくても、何が起こるかわかりません。リードは必ず大人が持ち、子どもだけで犬の散歩をさせることは絶対にやめてほしいです。
すべての飼い主さんは、どうかトラブルを未然に防ぐ工夫をしてください。犬に負けない筋力と体力を鍛えるも良し、ダブルリードにするも良し、犬とトレーニングをして逸走の可能性を減らすも良し。できる限りトラブルの発生率を下げて、不幸な犬を増やさないための工夫とご協力をお願いします」(みのかささん)
■麦ちゃんとモネくんの写真満載のInstagram「mugi_the_setter」