賃貸物件に必須のセキュリティ設備は? 東京「モニター付きインターホン」、大阪「オートロック」が1位

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

賃貸物件におけるセキュリティ設備は、どの設備のニーズが高いのでしょうか。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』が実施した「セキュリティ設備」の最新動向調査によると、物件を探す際に必須とされることが多い設備は、東京23区位は「TVモニター付きインターホン」、大阪は「オートロック」がそれぞれ1位となりました。また、家賃の差額の大きいセキュリティ設備では、東京23区、大阪ともに「オートロック」が1位となったそうです。

調査は、2024年3月に東京23区と大阪府の賃貸物件を対象に、同サイトが搭載している物件探しの検索条件を「できれば/必須」で優先順位づけをして検索できる『できれば検索』という機能において、「必須」または「できれば」のどちらかが選択された場合の「必須」の選択率が高い順にランキング化したといいます。

なお、対象物件は2023年3月~2024年2月の期間に、同サービスに掲載された東京23区と大阪府の築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15平米以上40平米未満の賃貸物件としています。

同サービスが搭載している、物件探しの検索条件を「できれば/必須」で優先順位づけをして検索できる『できれば検索』という機能において、物件を探す際に各セキュリティ設備が「必須」選択された割合を調査したところ、最も「必須」選択率の高かったセキュリティ設備は、両エリアともに「TVモニター付きインターホン」(23区75.5%、大阪71.1%)、「オートロック」(23区73.8%、大阪72.4%)となり、3位の「防犯カメラ」(23区49.3%、大阪49.8%)を大きく引き離す結果となりました。

そこで、「必須」選択割合の高いセキュリティ設備ランキングのTOP3である「TVモニター付インターホン」「オートロック」「防犯カメラ」の3つについて、「設置されている賃貸物件の割合」を調べたところ、東京23区・大阪ともに「オートロック」(23区72.2%、大阪74.9%)が最も高く、7割超えとなりました。

また、「TVモニター付きインターホン」は、東京23区が68.0%、大阪が63.3%と大きな差は見られなかったものの、「防犯カメラ」では、大阪が56.1%、東京23区は48.0%と差異がみられました。

次に、各セキュリティ設備が「ある」物件と「ない」物件との家賃相場の差額が大きい順にランキング化したところ、東京23区では、1位「オートロック」(差額2万8000円)、2位「管理人常駐」(同2万3500円)、3位「防犯カメラ」(同2万円)となりました。

一方、大阪では、1位「オートロック」(同1万9000円)、2位「TVモニター付きインターホン」(同1万4000円)、3位「防犯カメラ」(同1万200円)となり、同サービスでは、「”オートロック”は相対的に築浅の物件に設置されていることが多いことから家賃相場が高くなったものと思われます」と推察しています。

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