毎朝、夜明け前に宮司が本殿で祝詞奏上をするのですが、その時間になると2匹は毎日、本殿の外でたたずみ、宮司の声を聞くのが日課です。ミーちゃんはよくしゃべるんですよ(笑)。みーちゃん、今日は元気?と聞くと「ミャー」、おやつ持ってきたよというとまた「ミャー」。まるで会話しているみたい。お祓いや祈願の方がくると「これは僕の仕事」とでもいうかのように寄り添っています。
チョビは社務所の御朱印受付カウンターでじっと座っていることが多いですね。コロナ禍の間、当社では御朱印を求める方がコロナ前よりも増えました。心がつらいとき、御朱印は力になるのでしょう。出来上がりを待っている間、ミーちゃんやチョビがそこにいると、それだけで癒しになりますし、飼い猫の話になって互いに盛り上がったり、お悩み相談にのったりすることもよくあります。猫たちがいると心を開いて話をしてくださるんです。参拝者の方々のお気持ちにそうやって寄り添うことができているのも、猫たちのおかげです。
御朱印を描く先生たちや巫女長も猫好きです。チョビは先生たちの隣に陣取って御朱印が完成するのを見守ることも。少し前、チョビが体調を崩してご飯を食べなかったことがあったのですが、スプーンでご飯を口元まで持っていき、ついにチョビがご飯を口にしたときはみんな涙ながらに喜んだこともありました。
私たちにとって2匹は、毎日を頑張ることができる原動力のような存在です。私の中で神社は神様が人々を優しい光で包み込んでいるイメージなのですが、猫たちがそばにいて人間と深い絆で結ばれていると、その光はもっと輝いて、神様が喜んでくれているような気がするんです。
【神社名】「別所琴平神社」【住所】熊本市中央区琴平本町12-27
【ホームページ】https://bessho-kotohirajinjya.or.jp