2024年3月1日に亡くなられた漫画家・鳥山明先生は、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された漫画『Dr.スランプ』や漫画『DRAGON BALL』などで、多くの魅力的なキャラクターを生み出しました。なかでも『Dr.スランプ』に登場する人間型ロボット・則巻アラレちゃんは、漫画のキャラクターのなかでも最強であるとの声があがっています。そこで彼女の能力を、他の作品のキャラクターと比べてみました。
まずアラレちゃんの能力の高さを示しているものといえば「地球割り」が忘れられません。地球割りは、自称「正義の味方」であるスッパマンが、アラレちゃんに挑んだ際に彼女が見せたものです。アラレちゃんが「ほいっ!」と言いながら、地面に向けて拳を振り下ろすと地球が真っ二つになってしまうのでした。
同じような場面は、週刊少年チャンピオン(秋田書店)で連載された漫画『バキ』シリーズ(作:板垣恵介)でも見られます。主人公・範馬刃牙の父であり、地上最強の生物と言われる範馬勇次郎は、突然起こった地震を察知し、地面に拳を力いっぱい撃ち込みます。その結果、地震が止まるというエピソードです。
地上最強の生物が精一杯拳を撃ち込んでも、ヒビひとつ入らなかった地球。その地球を真っ二つにしてしまうのですから、アラレちゃんのパワーは勇次郎を遥かに上回ることが分かります。
また両腕を広げて「キーン!!」と言いながら走るアラレちゃんの速度は、通常時でマッハ1.5、本気を出せばマッハ3だといわれています。この速度は、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『聖闘士星矢』(作:車田正美)の主人公・ペガサス星矢が放つペガサス流星拳の速度であるマッハ1を上回っています。
マッハ3で動けるアラレちゃんからすれば、星矢の技はスローモーションのように感じたことでしょう。
さらにアラレちゃんには「んちゃ砲」と呼ばれる必殺技がありました。この技は「んちゃー」と叫びながら口からエネルギー波を放ち、対象物にダメージを与えるものです。アニメ『ドラゴンボール超』にアラレちゃんが登場した際には、超サイヤ人ブルー状態の悟空が放った「かめはめ波」と互角状態でした。
勇次郎よりも強い力を持ち、聖矢が放つ流星拳よりも速く動けて、悟空のかめはめ波と互角の「んちゃ砲」が使えるアラレちゃんに対して、SNSでは「どんな少年漫画が出てこようとも、アラレちゃんを強さで上回ることはできないだろう」「アラレちゃんに勝てるキャラが思いつかない」などの声があがっていました。
2024年秋に世界に向けて展開される『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』にアラレちゃんが登場するかは現時点では不明です。ただリアルタイムで作品を楽しんでいた筆者としては、是非登場して無双の強さを発揮するアラレちゃんの姿を見たいものです。