2006年から集英社の「週刊ヤングジャンプ」で連載された漫画『キングダム』(作:原泰久)は、2023年に発売されたコミックス第70巻で累計発行部数1億部(電子版含む)を突破しました。本作は、紀元前、中国・春秋戦国時代を舞台に、中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい)と、天下の大将軍を志す・李信を中心とした物語で、TVアニメや実写映画も制作されている大ヒット作品です。
例えば、2024年7月12日からは、山﨑賢人さん主演の実写映画『キングダム 大将軍の帰還』が公開されます。本作は実写映画の第4弾にあたり、秦と趙の全てを懸けた「馬陽の戦い」が描かれるようです。ファンからはSNSで「豪華な俳優陣で今から楽しみ」「予告見るだけで涙出そうになった」といった声があがる一方で、「実写映画はいつまでやるのだろう」「ついに最終章という事はこれで終わりなの?」など、本作のこれからの展開を気にしているファンも少なくありません。
仮に実写映画が現在のペースで制作されたとしたら、2024年2月に発売されたコミックス第71巻の「番吾の戦い」が描かれるのはいつごろになるのでしょうか。これまでの制作ペースをもとに計算してみました。
これまで制作された映画『キングダム』シリーズは、下記のとおりです。
・『キングダム』2019年4月19日公開
・『キングダムII 遥かなる大地へ』2022年7月15日公開
・『キングダム 運命の炎』 2023年7月28日公開
・『キングダム 大将軍の帰還』2024年7月12日公開予定
映画最新作で描かれる馬陽の戦いは、コミックス16巻までで描かれていました。4作で16巻まで描かれたということは、単純計算すれば1作あたり4巻分のストーリーが進むという結果です。71巻まで描くとすると残りは55巻分。映画1作当たり4巻分というペースが変わらなければ、今後映画は約16本制作されることになります。
また、直近の3作品は年1回のペースで制作されており、今後もこのペースで制作されたとすれば、番吾の戦いは16年後の2040年ごろには実写化されるはずです。
ただし原作コミックでは、2024年4月の時点で秦はまだどの国も滅ぼしていません。史実通り秦が中華統一を果たすまで描かれるとすると、まだまだ連載は続きそうです。実写映画がそこも追いかけるとなると、さらなる年月が必要でしょう。
ちなみに1969年から1995年まで全48作が公開された映画「男はつらいよ」は、「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されています。もしも中華統一を果たすまで実写映画も作られるとするならば、この記録を『キングダム』が抜いてしまったりするかもしれません。
7月の最新作が公開された後、次回作に関する情報が発表されるでしょう。さらに続編が発表されるのか、そしていつまで制作されるのか、『キングダム』への注目度が高まる一方です。