どんな証拠が必要?
慰謝料請求するにはゼッタイに証拠が必要です。裁判になると、浮気相手や配偶者は2億%「SEXしてない」と反論してくるので、証拠でトドメを刺す必要があるのです。
以下のような証拠を集めましょう。
・写真、動画
・メール、SNSでのやりとり
・録音
・領収書、クレジットカードの利用明細
・カーナビの履歴...etc
▽写真、動画
一撃で仕留められるのは、写真、動画です。揺るぎないです。ラブホテルへの出入りを激写できれば1発KOできます。ただ、素人がやるとほぼ失敗するのでプロの探偵に依頼するのが無難です。
▽メールなど
誰が読んでも確実にSEXしたと判断できる文章であれば裁判所は不貞行為を認定します。でも、ふんわりした文章だと負けることが多いです。
【裁判例 vol.1】
「愛してる」「大好き」というメールがあったのですが裁判所は不貞行為を認定しなかったものがあります(東京地裁 H25.3.15)。
【裁判例 vol.2】
ほかの裁判でも、夫から浮気相手へのメールに「え〜今日こそイチャイチャしようと朝から楽しみにしてたのに」「生理か。ちょっと早かったのかな」「いっぱいぶちゅぶちゅして過ごしたいよぅ」「帰るね。疲れた。おっぱい」という赤っ恥文章が書かれていたのですが、裁判所は不貞行為を認定しませんでした(東京地裁 H24.11.28)。ナゾです。
しかし、「このメールは夫婦の婚姻生活の平穏を害している」として慰謝料30万円が認められました。ですので、色々なメールなどを確保することをオススメします。
勝手に携帯を見ていいの?
裁判例は分かれています。
配偶者の携帯を勝手に見てそのメールを裁判所に提出した事件で、ある裁判では「違法収集証拠なので証拠として認めない」(東京地裁H21.12.16)とされましたが、別の裁判では「証拠として認めます」(東京地裁 H21.7.22)と判断されています。
ここは出たとこ勝負です。裁判官によっても考え方が変わります。証拠として認められなかったとしても別に不利益はないので、ダメ元で証拠提出するのもアリです。
▽車にGPSを取り付けていい?
OKと判断した裁判があります。夫が妻の浮気を疑い、妻の車にGPSを取り付けて妻の行動を把握したんです。裁判所は証拠として認めました(東京地裁 H25.10.9)。