「岸田総理が言ってたことは無理」育休とったパパが実感 共感の声続々「育児したことない奴のセリフ」「大人2人の人格崩壊した」

宮前 晶子 宮前 晶子

「育休取ってわかった。 岸田総理が言ってた育休中に勉強しろは無理。僕なんて昨日買ったiPhone14の設定すらできてないのに、いつしろと????」

異次元の少子化対策のひとつとして岸田総理が『育休中のリスキリング(学び直し)』を提言したのは2023年1月のこと。当時、子育て中の保護者や子育て経験者、子育てに携わる人々から「育休中は暇じゃない」「勉強時間の確保は無理」など厳しい批判が相次ぎました。育休中のリスキリングを実行できたと言える人はどれほどいるのでしょうか?

2人めの子どもの誕生にともない、現在育休取得中のしゃおパパさん(@shao_papa04)は「リスキリングなんてとんでもない」と悲鳴。朝から晩まで、というよりも24時間育児にかかりきりだと訴えます。

一瞬で一日が終わる、それが育児

 しゃおパパさんは今年1月から育休中。5歳の男の子、0歳の女の子を育てており、しゃおパパさんの担当は「掃除、洗濯、たまに料理、育児は授乳以外は全部です」。

育休は1人めの誕生の時も取っていたそうで、今回は2度め。「正直、1人めの時より余裕を持って育児できるかなと思っていましたが、そんなことはなかったです。平日の日中、上の子は保育園に行っているので、下の子のお世話と家事が出来ると思っていましたが、全然そんなことはなく、気づいたら上の子の保育園の迎えの時間になっている日々です」。

掃除や洗濯をして、赤ちゃんのお世話をしていると昼ごはんを作ってゆっくり食べる時間も確保できず、たいがい冷凍食品をチンしてサッと食べるというスタイルに。甘いものを補給したい時は、キッチン裏でササッとチョコレートを隠れて食べるようになったそう。

さらに、「娘、ミルクを休憩しながら飲むから時間かかるんやけど、ミルク飲んでる途中でよくウンチするからさらに時間かかる。ウンチ終わりはミルクを温め直さないとあかん。ってしてたら、もう次の寝かしつけの時間」という状況。

「家事と育児していたら一瞬で1日が終わるんだと気付きました。しかも、それをワンオペでしている人がいるんだということにも驚きを隠せません」。

そんな思いを込めて、冒頭の心境をXに投稿したところ、
「ほんと時間が溶ける」
「育休中に勉強しろ!は、育児したことない奴のセリフ」
「育児を勉強しろと言う事なら分かるんですが」
「うちも夫婦2人で1年取ってましたけど、大人2人の人格が崩壊するレベルまで追い込まれました」
などの共感の声が集まりました。

育児は大人2人でもいっぱいいっぱいだから

勤務先では、育休取得する男性社員も多く、数ヶ月単位で取っている同僚も複数人。しゃおパパさん自身、半年間の予定で育休を取得しましたが、「育休取ってわかった。子どもなんて放っておいても勝手に育たない。死ぬ」ことを実感。

「育児は夫婦2人でやってちょうどいいはうそ。2人でもキャパいっぱい。大人の手はどれだけあってもいい」と思い、育休を半年から1年間に勤務先に延長を申請しました。

家事や育児に追われ、疲労困憊の毎日を過ごすしゃおパパさんですが、それでも育児に深く関わることができる育児休暇は素晴らしいと断言。「赤ちゃんの成長は早いですが、成長の一つひとつを見られますし、家族との時間も持てます。ついでに、家事・育児のスキルも上がるうえ、妻との絆が強くなります」。

育休によるブランクはキャリアに影響があるのでは?という声も世間にはあります。しかし、「半年、1年の休みで影響が出るキャリアって何?数十年あるサラリーマン生活のうちの1年よりも、子どもたちと過ごす濃厚な1年の方が人生においてのインパクトが大きいやろって気持ち」としゃおパパさん。忙しくも濃密な家族との時間はまだもう少し続きます。 

今後、育休取得予定あるいは検討中の男性に向けて、「育児に家事、全部率先してやりましょ!! 赤ちゃんは訳もわからず泣くし、寝ないし、育児してると辛いことが沢山あります。あと、iPhoneのストレージがすぐいっぱいになっちゃうので、十分な余裕を持っておいてください!」とメッセージを送ってくれました。

■しゃおパパさんのX https://twitter.com/shao_papa04

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