政府は3月5日、自転車の悪質な交通違反に対し、車やオートバイの違反に適応されている、いわゆる「青切符」を交付する道路交通法改正案を閣議決定した。
規定される違反行為は、信号無視(違反金6000円)、一時不停止(違反金5000円)、右側通行(違反金6000円)、携帯電話使用(違反金12000円)など、約115種類。成立すれば公布から2年以内に施行される。
これを受け、「これらの自転車取締りは悲願でしょ。一部の悪質な運転をする自転車乗りを一掃できる」とX(旧Twitter)にポストした、ゆるふわ怪電波☆埼玉(@yuruhuwa_kdenpa)さん。約1000件の共感の声が寄せられると共に5万超のいいねがついた。
車道逆走、イヤホン、ながらスマホ、信号無視、夜間無灯火…
「右側通行まじでやめてほしい」
「右側通行は(違反金)6万円にしてくれ」
「イヤホンも禁止ね」
「雨の日に傘差しながら走行するのも罰金にしてくれ」
「カーブの向こうから夜間/無灯火/車道/逆走/スマホチャリ登場!みたいな奴らって、ネタじゃなくザラに存在してますからね…」
「自転車は、歩行者の信号と車両の信号の両方の良いところ(青)を進むハイブリット化してますから。峠を攻めるバイク乗りより怖いです」
悪質自転車より、車の過失が大きくなる理不尽…
先日も、信号機のない都内の横断歩道で、イヤホンを装着した自転車乗りが後方を確認せず、交差点に侵入。青信号で走行中のトラックにはねられる事故が起きた。この事故の場合もトラックの過失割合の方が大きくなるという。
この事故を受けて、「イヤホンを付けた自転車乗りが後方ノールックで急旋回。これでトラック側の過失割合が7という現実。映像もあるのに。後方確認しないで進路変更するやつは、歩きだろうがバイクだろうが自動車だろうが、何乗っても事故起こすよ」と、投稿していたゆるふわ怪電波☆埼玉さん。
自転車の悪質運転を取り締まる「道路交通法改正案」の反響について、ゆるふわ怪電波☆埼玉さんに聞いた。
義務教育期間にぜひ年1回の「自転車の運転講習」を
ーー車を運転する立場からすると、まさに悲願の「道路交通法改正案」ですね。
「かねてより身の回りでも自転車の悪質な運転が多く見受けられたので、これを機に、法令順守の機運が高まると良いな、と期待を寄せております」
ーー実際に自転車の走行で、危険だなと感じた状況はありますか?
「仕事でトラックを運転することがあります。とくに通勤通学の時間帯は、学生さんの自転車や、保育園の送り迎えをする自転車の一時停止無視や信号無視が目立ち、非常に危険だなと感じていました」
ーー法改正に期待する声が多い一方で、「チャリが一時停止を守るとは到底思えない」といったリプライも見受けられましたね…。
「リプライのなかでは、『自転車は「軽車両」であるという自覚を持ってください』という意見が印象的でした。私は車も自転車も両方乗りますが、自分の身を守るために、法令遵守した運転を心がけて欲しいと思います。特に自転車は免許がなくても乗れるので、必要な交通知識が不足したまま乗車してる方もいるかもしれません。義務教育で自転車の運転に関する講習を、年1回程度やっても良いのかなと思います」
◇ ◇
コメントのなかには、「右側通行は誰がどうやって取り締まるのか?」「現場の警察官のやる気次第よね。明らかに違反なのにスルーしてる警官の多いこと多いこと…」といった声も見受けられた。こういった場合も踏まえ、ドライブレコーダーの映像をもとに違反摘発が出来るよう、自転車もナンバープレートの表示義務を検討する必要がありそうだ。