「水道水をおいしい」と感じる人が多い都道府県はどこなのでしょうか。パナソニック株式会社(東京都港区)が、全国の20~59歳の男女4700人(各都道府県100人ずつ)を対象に「水道水」に関する調査を実施した結果、「鳥取県」が1位となりました。一方、水道水を美味しいと感じない人が最も多かった都道府県は「沖縄県」でした。
調査は2024年1月にインターネットで実施されました。
まず、「水を飲む際、主にどんな水を飲んでいますか」と聞いたところ、「ペットボトルの水」(28.0%)が最も多く、次いで「水道水そのまま」(25.2%)、「水道水を一度沸かした水または白湯」(22.0%)という結果になりました。
また、「水道水をそのまま飲み水にしている割合」については、「青森県」(52.0%)が1位に。次いで2位「山形県」(50.0%)、同率3位「新潟県」「長野県」(いずれも48.0%)が続きました。
反対に、「水道水をそのまま飲んでいる割合」が少ない都道府県は、「沖縄県」「滋賀県」(いずれも12.0%)、「長崎県」「佐賀県」(いずれも13.0%)、「神奈川県」(14.0%)でした。
さらに、「水道水をそのまま飲むことに対して、抵抗感を感じることがありますか」と聞いたところ、全体の48.5%が「抵抗を感じる」(とても感じる15.7%、まあまあ感じる32.8%)と回答。
「抵抗を感じる」と答えた割合を地域別にみると、「沖縄県」(68.0%)や「福岡県」(66.0%)で多くなった一方で、「抵抗を感じない」と答えた割合は「山形県」(76.0%)、「岩手県」(72.0%)、「青森県」(71.0%)など東北地方で7割を超えていました。
続けて、「料理に使う水」について、「炊飯時」「みそ汁やスープなどの汁物」「カップラーメン」「食材を洗う」のシーンに分けて聞いたところ、「水道水をそのまま使う」と答えた割合は「食材を洗う」で84.3%に上り、そのほかのシーンでも約6割という結果になりました。
なお、「炊飯時」「みそ汁やスープなどの汁物」「カップラーメン」の項目について、水道水をそのまま使う割合を東北地方と沖縄県に限定してみると、東北地方ではいずれも8割近くになったのに対して、沖縄県では約4割と大きな差がみられました。
次に、「現在、住んでいる地域の水道水は美味しいと感じますか」という質問に対しては、「美味しいと感じる」(とても感じる8.9%、まあまあ感じる41.8%)は50.7%、「美味しいと感じない」(あまり感じない38.7%、全く感じない10.6%)は49.3%と、ほぼ半々の結果になりました。
住んでいる地域の水道水を「美味しいと感じる」と答えた割合が多い都道府県をみると、1位「鳥取県」(78.0%)、2位「富山県」(77.0%)、同率3位「新潟県」「山梨県」(74.0%)となり、大山(鳥取)や黒部渓谷(富山)、日本アルプスなど、豊かな山や水源がある地域が上位となりました。
反対に、「美味しいと感じない」と答えた割合が多い都道府県では、1位「沖縄県」(75.0%)、2位「千葉県」(71.0%)、3位「大阪府」(62.0%)という結果になったことから同社は、「沖縄県と千葉県では水道水の硬度が高めとなっているため、その影響も考えられます」と推察しています。
また、全体の74.1%が「住んでいる地域の水道水はきれいだと感じる」と回答。これを地域別にみると、1位「山形県」(93.0%)、2位「富山県」(89.0%)、3位「石川県」(88.0%)がTOP3となりました。
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【出典】
▽パナソニック調べ