京都の早咲き桜スポット
2月に入りそろそろ春の足音が聞こえてきました。きょうは京都在住のカメラマン・観光ガイドの筆者が早咲きの桜のおすすめスポットと撮影のコツをお伝えします。
京都の早咲きの桜おすすめスポット
淀の河津桜
例年2月下旬〜3月上旬に見頃をむかえるのが京都南部、淀の河津桜。約200本の河津桜が淀緑地の水路沿い約1kmにわたって咲き誇ります。河津桜はしだれ桜やソメイヨシノなどと比べて鮮やかなピンク色が美しく、菜花の黄色とあわせて写真映えスポットとして土日には多くの観光客が訪れる早咲きの桜スポットです。2024年は暖冬の影響もあり、例年よりもかなり早く満開となりそうです。最新の天気予報はもちろん、近所の方が開花状況をSNSにあげているので、情報収集をしながら訪れるタイミングを調整するとよりよい撮影ができるのでおすすめです。
===撮影のコツ===
・早朝に訪れる
・ピークは例年2月下旬〜3月上旬頃
・菜の花の黄色との組み合わせも美しい
・桜並木は1kmほど続くので人の少ない場所を見つけて撮るのがよい
・川沿いに桜並木が続くため望遠レンズで奥行きのある写真を撮るのがおすすめ
しだれ桜のピンクが美しい
産寧坂・三年坂のしだれ桜
河津桜の次はしだれ桜を狙いましょう。品種や立地・日当たりなどによっても変わりますが、しだれ桜はソメイヨシノと比べておおよそ5日〜10日ほど早く見頃になります。京都の早咲きの桜を狙う場合、清水寺に向かう途中にある産寧坂のしだれ桜がおすすめ。例年3月中旬〜下旬がピークとなり、早朝の明るくなってきた空からふり注ぐしだれ桜の姿は、まるで浮世絵のような美しさを感じます。このスポットは日中非常に人通りが多く、混雑するので朝早くもしくは夜遅くに行くことをおすすめします。
===撮影のコツ===
・早朝に訪れる
・夜間も街灯に照らされて美しい
・ピークは例年3月中旬〜下旬頃
・産寧坂の階段を生かして撮るのがおすすめ(上・中・下側と表情が異なる)
産寧坂の階段を生かして撮影するのがおすすめ
法観寺前のしだれ桜
産寧坂から法観寺(八坂の塔)に向かってくだっていくと、もう一本しだれ桜を見つけることができます。産寧坂のしだれ桜とほぼ同じタイミングで見頃をむかえるため、セットで訪れるとよいでしょう。ハイシーズンは海外旅行者が大勢押しよせるので早朝の撮影が必須。法観寺背景にしだれ桜を入れた写真を撮るのがおすすめです。
===撮影のコツ===
・早朝に訪れる
・ピークは例年3月中旬〜下旬頃
・法観寺を背景に撮影するのがおすすめ
法観寺と組み合わせて撮影するのがおすすめ
円山公園の祇園しだれ桜
初代のしだれ桜が枯れたあと、1949年に植えられた二代目になります。高さ約12m・幹まわり約2.8m・枝はり約10mの巨大なしだれ桜は圧巻のひとこと。その大きさを生かして近づいて広角レンズで撮影してもダイナミックですし、遠目から望遠レンズで撮影するのも楽しい早咲きの桜スポットです。夜間のライトアップも行われ、日中と夜間の2回訪れるのがおすすめです。ライトアップは例年3月下旬~4月初旬の18:00~22:00頃に行われますが、最新の情報をご確認ください。
===撮影のコツ===
・早朝に訪れる
・ピークは例年3月中旬〜下旬頃
・近づいて広角レンズで撮影
・遠目から望遠レンズで撮影
・日中と夜間の2回訪れるのがおすすめ
京都の桜といえば円山公園の祇園しだれ桜
2024年京都の桜開花予想は?
気になる京都の桜(ソメイヨシノ)の開花予想は3月22日(執筆時2024年2月15日13:00発表)。しだれ桜はソメイヨシノより5日〜10日ほど早く咲くので、おおむねソメイヨシノの開花予想日3月22日前後が満開となり見頃になりそうです。これからの天気や気温によって見頃が前後する可能性があるため、最新の桜情報をご確認ください。
京都は3月22日開花予想(執筆時2024年2月15日13:00発表)
桜撮影の際の注意点
桜撮影の際には以下のような項目に注意して撮影しましょう。
・朝晩冷え込むため羽織るものを持参して体温調整する
・天気が周期的にかわるため最新の天気予報をチェックする
・最新の桜情報をチェックする
・神社仏閣内では三脚・一脚・自撮り棒は使用しない
・長時間居座って撮影しない
その他にも「京都御所の近衛邸跡の糸桜」や「平野神社の魁(さきがけ)桜」もおすすめの早咲き桜スポットです。余裕がある人はそちらもぜひチェックしてみてくださいね。みなさんの楽しい旅行・撮影の一助になれば幸いです。