育児中の母親の心理状態がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのはシンガー、イラストレーターの菜々さん(@nodameneko2229)の
「息子が二、三歳の時かなぁ?アンガーマネジメント講座に行ったときの資料が出てきて吹き出してしまったww今は笑えるけど、当時はイライラしてしまっていたんだろうなぁ。。」という投稿。
日々の育児の出来事を綴る用紙に書かれた「パンツを脱ぎたいと泣く」「は?」「わけのわからんことを言うな」といった悲鳴のような文字。子供たちの理不尽な行動、要求に直面し、こういった状況に追いやられる女性は多いようだ。
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「日々『わけわからんこと言うな』と思いながら育児してるので、共感しまくりです 一番最新のわけわからんことは、トイレに行きたがらないくせに『オムツなんて大っ嫌い』と言われたことです。」
「あまりにもその通りの答えでした すみません、小学生男子いや、中学生男子もいますが、今でも『は?』『わけわからん…』って事しょっちゅうあります でもこうして言葉に書くのもいいかも」
「今まさにそこにいます‥‥アンガーマネジメント受けないと私も子どももダメになるかな‥‥と」
など数々の共感の声が寄せられている。
投稿者さんに聞いた
菜々さんに話を聞いた。
ーー育児中の心理状態を振り返って。
菜々:今6歳なのでまだまだ育児中ではありますが、赤ちゃんのころとは悩みも変わってきています。アンガーマネジメント講座の頃は、言葉が早い子だったので理解ができると勘違いしてしまうことが辛かったですね。言葉が話せるイコール理解ではなかったので、通じないことや、理解してくれないこと。大人相手のようにはいかないこと、わけわからないことで泣くことが理解できず、寄り添えず辛かった記憶があります。イライラしてしまって。
ーーこの資料をご覧になってあらためて思うことを。
菜々:引っ越しを控えていて、整理して捨てるものを決めるときに見つけました。懐かしいなぁと何気なくめくっていて、思わず自分で記録したのに笑ってしまって共有しました。めちゃくちゃおもしろいと思って。でも確かに書いたのは自分で、書いた時の感情はそれどころじゃなかったんだよなぁ、と懐かしい気持ちでした。
ーーこの心理状態から抜け出せたきっかけなどは。
菜々:この日に抜け出せた、というものではないです。育児はこれの連続で、いつのまにか過ぎ去っているものです。最後はいつだったろう。子供はこれが最後だと教えてはくれないので、最後の眠いぐずり、最後のわがまま泣き、最後のかんしゃく…最後に一緒に寝たのはいつだろう、最後に一緒にお風呂に入ったのは?というふうに形を変えてこれからも続いていくものだと思います。抜け出せたきっかけは、子供の成長でしかないということですね。
ーー投稿への反響について。
菜々:笑ってくれた方がたくさんいて本当にうれしかったです。同時に、もし渦中にいてしんどい思いをしている方には、いつか笑える日が来ると信じてがんばってという思いもあります。
◇ ◇
育児で精神的に追い詰められているという方は多いと思う。辛さを感じた時はぜひ周囲に協力を求めたり、子ども・子育て支援制度や医療機関の利用を検討していただきたい。
なお、今回の話題を提供してくれた菜々さんはYouTubeチャンネル「菜々ちゃんねる」やイラストブログ「Mana's gallery」で日々活動中。ご興味ある方はぜひチェックを。
菜々さん関連情報
Xアカウント:https://twitter.com/nodameneko2229
YouTubeチャンネル「菜々ちゃんねる」:https://youtube.com/@nodameneko2229?si=hJgkYY4wflrwk_IO
イラストブログ「Mana's gallery」:https://www4.hp-ez.com/hp/mana922529