1歳娘をドンッと突き飛ばした5〜6歳の放置子…怒っていいの? 困惑した母親の体験漫画に「その手があった!」「日常的な放置子かな?」

宮前 晶子 宮前 晶子

商業施設の遊び場で、幼いわが子が年上の子どもに執拗に絡まれた…。長女が小さかった頃の体験を漫画で描いたmoro@単行本発売中さん(@moro000000 以下moroさん)は、「子どもを放置しないで“誰かが面倒みてくれる”じゃないんだよ」との思いから取材に答えてくれました。

つきまといからの暴力に、堪忍袋の緒がブチッ!

漫画は現在高校2年生になる長女のこもろちゃんが1歳3カ月の頃のエピソード。保護者同伴で遊ぶことを条件としているショッピングモールのキッズゾーンを親子で訪れた時のことでした。

こもろちゃんが遊び始めると、5〜6歳ぐらいの男の子がひとり、こもろちゃんに近づいてきます。最初は「遊んでくれているのかな」と微笑ましく思っていたmoroさんでしたが、こもろちゃんの赤ちゃん言葉を真似するなどバカにするような姿に違和感を持つように。

男の子から逃げるようにその場を離れ、違うゾーンで遊び始めましたが、またもや先ほどの男の子が登場。「お父さん、お母さんは?」とたずねると、「買いもの行ってる」。「えっ、保護者同伴じゃなきゃダメなのに…」ともやもやしつつも、遊んでいると、こもろちゃんを後ろから「ドンッ」と押したのです。“よその子に怒ってもいいの?”と心の中で思いつつ何もできないmoroさん。男の子の乱暴はエスカレートし、こもろちゃんの髪の毛をひっぱるという暴挙に。

ついに、堪忍袋の緒が切れたmoroさんは男の子に注意します。すると「暴力だ、殺される!おまわりさ〜ん」と男の子は口答え。そこでmoroさんは周囲に聞こえるように、大声で「どなたか〜、大変です、スタッフの方を呼んできてください」。自分ひとりでは埒が明かないので、他の大人に頼る方法を思いつきました。

その後、異変を聞きつけてやってきたスタッフに、保護者なしで男の子がひとりで遊んでいることを話したところ、未就学児のため警察を呼ぶことも検討されたそう。男の子を引き渡した時点で、moroさん親子はその場を離脱できたのです。

悩みの種になってしまう放置子

今回の投稿には、「同じ経験あり。私、声がデカいから“叩いたらダメでしょ!やめて!”って行ったらスタッフ走ってくるし男の子半泣き」「キッズスペースってどこに行っても放置子は必ずいたし、我が子に意地悪なことを言ってきたり通せんぼしてきた子はいた」「以前、家族で利用したときに、夫が男の子から暴力受けまくって、どうしたらいいか分からず、私たちが退散するはめに...子ども放置して買い物行く親の多さに、驚かされます...」と似たような経験をした人の声も続出しました。

「このような子に会ったのは、このときが初めてです。新米母には衝撃でした」と話してくれたmoroさん。「そのやり方がある!」「素晴らしい対応」との声が多かったことについて、「私自身、どうしていいのかわからなかったので、とっさに出た行動です。考えて行動したというよりは、なるようになれという感じでした。結果的に、お店の方にサポートしていただいたんです」。

注意したいのは放置する親

ただ、放置子自身の行動はともかく、本来は1人でいてはいけない場所に放置されたことが問題です。実際に、「その男児、普段から日常的に放置されてるんでしょうね」「この子の家庭環境が心配。スタッフの方の警察に連絡という判断も良かった」と、男の子を心配する声もありました。

moroさんも、「 “昔はこんな子いたよねーうんうん”という反応がくるかと思ったら、現在進行形で“いる!”の声が多くびっくりしました」と、10年以上前と状況が変わっていないことに改めて驚いたそうです。

子どもの放置は、事故事件に巻き込まれる可能性もあり、子ども自身が事故事件を起こす可能性もあります。実際に放置された子どもをめぐる事件、事故は後を絶ちません。漫画でも「放置ダメ!ぜったい!」と強く訴えていますが、moroさんは「このご時世、何があるかわかりません。放置子がいなくなることを願っています」と語ってくれました。

◇  ◇

moroさんは『誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~』(竹書房)など子育ての日々を描いたコミックを出版。また、SNSでも「私は映えな写真は撮れないので 笑」と漫画を投稿。子どもがひきつけを起こした時のことや不審者に娘が狙われたことなど、子どもを育てる上で知っておくと良いことを描いています。

■moro@単行本発売中 Twitter @moro000000
■ブログ「moroの家族と、ハンドメイドと。」https://komotaro.blog.jp
■Instagram moro000000000
書籍『誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~』

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