「人間関係をリセットした経験がある」4割 きっかけは「金銭問題」「面倒」「パワハラ」などさまざま

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

職場やプライベートなどのシーンにおいて「人間関係をリセット(※)した経験がある」人は約4割――そんな調査結果が、マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「人間関係に関する調査(2024年)」で分かりました。また、リセットしたきっかけについて、家族・親戚関係では「遺産相続」、友人・知人や職場では「面倒」といった声が寄せられたそうです。

調査は、全国の20~79歳の男女2400人(男女各1200人)を対象として、2024年1月にインターネットで実施されました。なお、本調査では、自ら長期的に連絡を絶つことを「人間関係リセット」と定義しています。

調査によると、過去に「人間関係をリセットした」経験を持つ人は全体の41%。これを性年代別にみると、特に「女性」と「50代」で46%と高い傾向がみられました。

また、今後、「人間関係をリセットしたい」人は全体の26%となり、「女性」(30%)と「30代」(31%)、「50代」(32%)で3割を超えていました。

続けて、人間関係をリセットした経験を持つ984人に「人間関係をリセットした間柄」を複数回答で答えてもらったところ、「友人・知人」(54%)が最も多く、次いで「職場の人」(26%)、「同級生・学生時代の先輩・後輩」(23%)が続きました。

性年代別に「友人・知人」と答えた割合をみると、女性の20代・30代・60代で6割を超えたほか、「職場の人」と答えた割合では、男性の50代と女性の40代で35%前後となりました。

さらに、「リセットしたきっかけ」について自由回答で教えてもらったところ、家族・親戚関係では「遺産相続」「金銭問題」、友人・知人は「面倒/うっとうしい」「価値観や性格が合わない」、職場は「面倒・関わりたくない」「パワハラ・いじめにあった」という声が多くみられました。

また、「人間関係のリセット方法」についても複数回答で答えてもらったところ、「電話帳の連絡先を消す」(27%)、「一時的に音信不通になる」(24%)、「LINEの返事をしない・見ない」「はがきでの連絡をやめる」(いずれも22%)、「メールの返事をしない」(21%)などが上位に挙げられました。

性年代別では、LINEを含むSNSでのリセットは、20~30代を中心とした若い年代で高く、「電話帳の連絡先を消す」「携帯電話・スマートフォンを新しくして、連絡先を知らせない」という連絡先を絶つ方法は、40代で多くなっています。

一方、人間関係リセットの意向を持つ629人にも「今後、人間関係をリセットしたい間柄」を複数回答で答えてもらったところ、「友人・知人」(34%)、「職場の人」(30%)などが上位を占めました。

性年代別にみると、「友人・知人」「同級生、学生時代の先輩・後輩」は女性の20代、「親」は男女ともに20代、「兄弟・姉妹」は男性の70代、「近隣・地域の人」は女性の70代でリセットの意向が高くなっていました。

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