「楽しそう」と思ってもらえたのが嬉しかった
ーー奇跡の偶然でしたね。
「もともと自分も『素敵な記念撮影だったな。』とつぶやき、ライブカメラの映像をスクショした同じ画像をXに投稿していたので、Tamoさんの投稿を知ってビックリしたんです。ライブカメラの画像が更新される同じ10分の間に、まさか見てる人がいたとは(笑)。変な人たちだと思われたんじゃないかと不安になりましたが、楽しそうと思ってもらえたのが嬉しくて思わず、本人ですとコメントしちゃいました」
ーー陽気なポーズの理由が意外でした…。
「後輩は自分の子供が生まれたことも、家を建てたことすら記憶になく、10代から付き合っていた奥さんとの記憶があることだけが救いでした…。12月に退院したので、奥さんの許しを得て、同級生と後輩の3人で食事に行き、昔の記憶を思い出させるより、楽しい思い出を新たに作った方がいいと思い、帰りにドライブをしました」
記憶を失っても、中年でも
ーーそれで「母成グリーンライン」に?
「なぜか雪山に行こうぜとなり、以前よくバイクや車で走った峠道にライブカメラがあると知っていたので、『記念撮影』と称してポーズを取り、ネットで写り具合を確認して、ライブカメラの画像をスクショしました。僕ら2人は41歳、後輩は40歳。いい中年3人です(笑)。だけど、記憶を無くそうが中年だろうが、アホなことをやるのは楽しい。後輩もこんな変な遊びを面白がってくれました。いい思い出が出来ました」
ーー今回の記念撮影が話題になったことに、後輩さんはどんな反応を?
「記憶を失ってからXを開くこともなく、ログインのためのパスワードすら覚えておらず…。なのでLINEで話題になっていることを教えたら、ビックリした後、奥さんと2人で確認して爆笑したみたいです」
お前らが最高だから…最高の写真だよ!
「橋本脳症」という難病を乗り越えた後輩さんに対して、「記憶を失い、浦島太郎状態ですべてが大変だと思うし、奥さんも今までとは違う状況になってしまって大変だと思う。だけど、辛いことも『これからの楽しい記憶』で塗り替えて行こうぜ!人生まだまだ長い。過去は振り返らず前進あるのみ。ゆっくり生きてこう!」と、ジャラ男さん。
そんなジャラ男さんたちが作った新たな思い出写真(ライブカメラ)に、「橋本だけでなく、小林や木村にも気をつけて。いや 知らんけど(笑)。ともかく、いい写真だった。おまえらが最高だから最高の写真になったのよ。ありがとな」という感動の声も寄せられました。