駐車場空いてるのに…どうして隣に停めるの? 不思議な「トナラー」の心理と“7つの言い分” 賢い対処法は

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

車トナラー…7つの言い分

トナリングをする理由は個人によって様々です。ここではトナラーに多い7つの心理・言い分をご紹介します。

▽1. 駐車位置にこだわりがある

これは、パーソナルスペースの概念が薄い人に多いパターンです。隣に他のクルマがあろうとなかろうと、「いつもの場所を使いたい」「決まった番号が良い」「端から詰めないと気が済まない」と考えて停めています。

▽2. 駐車場所の目印にしたい

目立つクルマの隣に置いて、「愛車の位置がすぐ分かるようにする」という人もいます。短時間の用事であれば隣のクルマがいなくなる可能性も低いので、目印にできることがあります。 中には、いつも同じ時間帯に駐車場を利用している固定のクルマを目印にしている人もいるようです。

▽3. 隣にクルマがある方が停めやすい

駐車が苦手な人に多いのが、このパターンです。特にバック駐車の場合、白線だけでは距離感を掴みにくく、敢えて隣にクルマがいる位置を選んで駐車する人がいます。

▽4. 好きな車種の隣に停めたい

「愛車と同じ車種の隣に停める」「憧れのクルマがあったので隣に停める」といった人もいます。特に高級車やスポーツカーでは、こうした理由でトナリングされることが多いようです。中には「記念撮影してSNSにアップする」といった少々迷惑なトナラーもいます。

▽5. ドアパンチから愛車を守りたい

隣にクルマがいる場所を選べば、「かえってドアパンチのリスクが高まる」と考える人は多いです。しかしスライドドア車や丁寧に扱われていそうな高級車の隣に停めて、ドアパンチのリスクを下げようとする人もいます。特に、「朝から来たけどこの後混雑しそう」といった場合は、有効でしょう。

▽6. イタズラなどから愛車を守りたい

一台で孤立していると「イタズラや車上狙いに遭いそうで怖い」という心理から、他のクルマの近くに停めるパターンです。「他人でも近くにいた方が安心」という人は多くいます。

▽7. 周囲にクルマがないと不安

6番目の理由と同様に、ひと気のない場所を不安に思う人は少なくありません。特に、こうした環境に強い不安感を抱く「広場恐怖症」の人は隣にクルマがないと安心できず、トナリングすることが多いです。

多くの人がトナラーを不快に思う理由

ここまでご紹介したように、殆どのトナラーに悪意はありません。しかし冒頭でご紹介した通り、多くの人は「パーソナルスペース」の概念により、トナラーを不快に思いがちです。

パーソナルスペースの範囲は人間関係や周囲の混雑具合によって変わります。人間関係なら、心理的距離の遠い相手ほど範囲が広がります。また混雑具合では、周囲が空いているほど範囲が広がる傾向があります。だからこそ、「空いているのに隣に停める」という行為は多くの人にとって不快に思えてしまうのです。

▽「ドアを開けにくい」という不自由さも

パーソナルスペースによる不快感に加えて、隣にクルマがいれば「荷物の出し入れがしにくい」「ドアパンチが怖い」といった不自由さも生じます。相手に悪意がなかったとしても、こうした状況では余計に苛立ちを覚えやすいでしょう。

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