寂れた雰囲気の公園に置かれた真っ赤な遊具の衝撃的なデザインがXで話題になりました。入り口から見た遊具は、タコさんウインナーが頭をこちら側に向けて倒れているように見えます。「タコさんウインナーの公園遊具があるとは!」と思い、反対側に回ってみると!?
どうやらそれは花のようで、中央のおしべやめしべがある場所にたくさん生えていたのは手! その衝撃画像に「メチャ怖い。また赤がすっごい赤だから、怖さ倍増。」「子供トラウマになるやつ」とリプライはザワザワ。さらに、3箇所手がない部分があり「3人分空席があるみたいですね(>0<;)」「手が無くなってるっぽいのも怖い」などと、まるであと3人食べられますという感じが、さらに恐怖を煽っています。
画像を投稿したのは、写真家の「星野@旧共産遺産と頽廃放浪(@satian39)」さんです。タコさんウインナーのような遊具があったのは、香港の公園だそう。ほかに、かわいいゾウが輪っかを乗せたような遊具もあります。星野さんに詳しいお話を聞きました。
──たまたま通りがかった公園だったのでしょうか。
海鮮市場を散歩している時たまたま通りかかりました。公園名などは分かりません。海鮮市場の端っこの方で、村との境目みたいな場所にありました。子供が遊ぶような気配はありませんでした。
──手を見たときの衝撃は相当なものだったのでは?
最初は後ろから見えて「あ、タコさんウインナー可愛い!」と思って前に回ったら…え、なんか違うなにこれ…となりました。
──現代アート風でもありますが、小さな公園になぜこれが?と不思議ですね。
香港の公園に着目した散歩をしていないので分かりませんが、比較的新しめの遊具が置かれている公園の方が多く見かける印象はあります。都市部から離れた村の方に行くと、古い遊具があったりします。こんな遊具(モニュメント?)が他にもあったら、ぜひ教えてください(笑)。
──誰が作ったのか、意味も含めて気になります。香港は何度も訪れているのですか?
今回3回目です。プライベートの旅行で行きました。日本で生活している時の息苦しさやストレスをいつも吹き飛ばしてくれる魅力的な国です。
──投稿されている写真を見ると、原風景的な写真が多いですね。
香港というと高層ビルが立ち並ぶ都会的摩天楼を頭に思い浮かべる方が多いかと思うのですが、思いのほか様々な側面を持った国です。ぜひ、行った事ない方も行って欲しいなと思います。
◇ ◇
話題になった遊具について、ザクロやラフレシアの花ではないかというコメントもありました。星野さんは「唐突にあったから想定外の遭遇だったんですよね…いつか正体や意図が分かればと思います」と話されています。
■星野 藍さんプロフィール
写真家、書道家、グラフィック&UIデザイナーなど。福島県出身。
現在旧共産圏や未承認国家に残る様々な頽廃光景を求め縦横無尽に徘徊する。
著書『チェルノブイリ/福島〜福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た』(八角文化会館)、『幽幻廃墟』(三才ブックス)『旧共産遺産』(東京キララ社)、『未承認国家アブハジア』(玄光社)、『ソ連の乗り物』(東京キララ社)
12月に新刊『ソ連のバス停』が出ます。
■「ソ連のバス停 (旧共産遺産シリーズ)」(書籍、12月12日発売) https://www.amazon.co.jp/dp/490388371X
■SATIAN/39 -頽廃放浪記- (ブログ) http://21152.blog2.fc2.com
■webポートフォリオサイト https://satian39.com