ビッシリと文字で埋め尽くされているはずのノートを開くと、なんと、書かれていたはずの文字が消えていた……そんな怪奇現象のような状況をX(Twitter)に投稿したティッシュ(骨折中)(@SPEED_isPOWER)さんのポストが大きな反響を呼んでいます。その原因は、これから寒くなると恋しくなる「あれ」とのこと。
「解: 鞄の中で焼きたてのサツマイモとノートが隣合う可能性を鑑み、フリクションボールペンを使うことは避けるべきだった」
このようなコメントと共に投稿されたのは、びっしり書かれた文字の中に、焼き芋型のシルエットが白く浮かび上がる写真。
「芸術的なまでのシルエット…」
「芋の形に文字消えてて草」
「う、ウソでしょ…ツチノコが這った跡みたい笑」
「サツマイモとフリクション… ここまで計算された関係はあるまい…」
「ここに確かにいたんだ!サツマイモが!」
見事なまでの焼き芋型フォルムに感動するリプライが寄せらせる一方、
「苦労して得た飯は美味いみたいな事が書いてあるのですかね?」
「焼きおにぎりについて熱く語ってるのかどうか気になります」
「(焼き芋が)おにぎりに嫉妬したのかな」
と、焼き芋の熱で消えた哲学ともポエムともおぼしき文章に、想像力を刺激される書き込みも続々と集まりました。
なぜ、こんな事態に?!
投稿者のティッシュ(骨折中)さんに伺ったところ、スーパーで購入した紅はるかを、翌朝、自宅で焼き、弁当として職場に持っていくため、ノートと一緒に鞄へ入れてしまったそう。
「(焼き芋は)腹持ちが良くて、弁当に最適なんです。この日は白いトートバッグを持っていて、中には件の焼き芋とノート、ほかに財布などの貴重品や服も1着入れていたものの、運悪く芋とノートが隣り合ってしまった」とのこと。
消えてしまった文章は…
さらに、焼き芋のシルエットと並んで、今回の投稿で注目の的となった文章について。
「私は記憶力が壊滅的に乏しいため、日々考えている事をノートに書き留めていないと自分のすべてを忘れてしまうんです。ゆえに、日記のような感覚でノートを持ち歩くようになって」。
基本、読み返すのは自分だけなので、改行などは気にせずビッシリ書き込むスタイルに。そんなノートの3冊目で、今回の出来事に遭遇。一連の顛末について、ティッシュ(骨折中)さんに聞いてみました。
ーー文字が消えたノートを見て、最初の感想は?
「フリクションボールペンは、たまたま鞄に入っていた貰い物だったので、文字が熱で消えるという認識も乏しく『第一印象は“?”でした』」
ーー予想外の状況、さぞ慌てたのでは?
「文字が消えることは記憶が消えることと同義のため、悲しい気持ちになりましたが、1秒ほどで理由に気付いたので、ダメージは少なかったです」
ーー文章の内容にも注目が集まってましたが…
「人と食べる飯は自然と奪い合いになるから、口に入れた時の満足感がより高まり美味く感じる、みたいな妄言です」
今回の反響についてティッシュ(骨折中)さんは、「生きていると色んな事がある」と人生の不思議に驚きつつも「そんな伸びるほどオモロないやろ!よくあることだと思います」と冷静に分析
なにせ、フリクションボールペンは、今や100以上の国と地域で販売。世界人口が約80億人とされる現代において、2006年の発売以来、シリーズ販売本数は世界累計41億本。さらに記録更新中とあって、特に温かいものが恋しくなる秋冬は油断大敵です。