遺品整理が3位 相続が2位 親族亡き後困ったランキング 「戒名代がすごく高かった」「コロナ禍で太ってしまい礼服が入らなかった」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

人との別れは突然訪れるもの。親族が亡くなったとき、悲しみ暮れる暇もなくさまざまことに追われてしまう大変だった人もいるのではないでしょうか。そこで、親族が亡くなった際に困ったことがある全国の男女200人に調査をしたところ、親族の死後に最も困ったタイミングとして一番多かった回答は、「お通夜、葬儀関連」だったそうです。

終活の情報メディア『終活瓦版』を展開する株式会社林商会(滋賀県大津市)が、「ご親族が亡くなった際に困った内容に関する調査」と題して2023年10月にインターネットで実施した調査です。

   ◇  ◇

「親族が亡くなった後、最も困ったタイミング」を聞いたところ、1位は「お通夜、葬儀関連」(59票)でした。次いで、2位「相続や不動産関連」(47票)、3位「遺品整理関連」(44票)、4位「行政やサービスなどの手続き関連」(24票)、5位「その他」(14票)が続きました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:お通夜、葬儀関連】
<準備が大変だった>
▽結婚して長男が生まれた頃、同居の祖父が大往生しました。家は田舎で周りにも親戚がたくさん住んでいる様な地域。当然お通夜は自宅で行う事になりました。何時であろうと親戚は徒歩圏内にいて、すぐに駆けつけそうな勢い。困ったのは、私たちが使っていた部屋が仏間に続く部屋だった事。そして、その部屋を空っぽにしないとお通夜ができないので、即刻片付ける様にと言われたのが夜の10時頃。当時お腹に第二子がおりましたが、長男の世話もそこそこに主人と死に物狂いで部屋を片付けました。その後、セミダブルのベット枠を運んだことを知った妹に、お腹の子に障ったらどうするんだと怒られましたが、親戚の到着にはなんとか間に合いました(40代女性)
▽急に亡くなったということもありましたが、遺影の写真をどうするかで困りました。最近では遺影の写真を生前に取る方もいますが、そんなこともしておらず、故人があまり写真を撮ることがなかったので、家に写真がほとんどなくどうするか大変でした(40代女性)
▽亡くなった後にすぐに業者と葬式関係の打ち合わせをするなど、感情に浸る時間がなかった(20代男性)
▽親族への訃報の連絡、お寺や葬儀屋の手配準備など何処までの人を呼んで、どこの葬儀屋に連絡すればいいのかが最初わかりませんでした。何を準備してどうすればいいのかチンプンカンプン。近所に詳しい人がいたので教えてもらいながら準備を進めることが出来ました(30代男性)

<誰まで連絡するか悩んだ>
▽アドレス帳などを見ながら故人の知人に逝去の報を電話で入れるのですが、どこまで知らせるべきか困りました。中には信じてもらえず、イタズラだと思われました(40代男性)
▽二年前新型コロナ禍がとても騒がれていた時期に義母が他界し実子のみ列席で直葬する事に決めましたが、実子の配偶者と孫達をはじめ他の親族や義母とご縁がありお世話になった方々も一切最後のお別れが出来ない形となったので、怒る人も出てその対応と説明が大変で困りました(40代女性)

<お通夜や葬儀当日のハプニング>
▽コロナ禍で太ってしまい、礼服が入らず服に困った。また、黒のパンプスもヒールのゴムと、ヒールの合皮が劣化して割れ、急いで買いに行った(40代女性)
▽初めてお葬式に出席したため焼香の方法がわからず、親の行動を見よう見まねでやっていた(20代女性)
▽お通夜の際に、来ていただいた方に配られる、メッセージカードのようなものが、足りなくなってしまった。若くして亡くなったことと、仕事関係の繋がりが多く、非常にたくさんの方が来てくださり、一旦親族に配ったものを回収して配ることで、なんとか繋ぎ止めました(30代女性)

<急な大金の出費に困った>
▽戒名代がすごく高かった。また、葬儀後すぐに大金を支払わなければならず、お金が無かったので困った(40代女性)

【2位:相続や不動産関連】
<手続きが大変だった>
▽通帳や登記簿など大事な書類関係を個人である母は生前にどこかに隠してしまい、結局見つからないものもあった(40代男性)
▽一度で終わる手続きではないし、かなり時間もかかるし銀行へいく必要もあってかなり大変だと感じた(20代女性)
▽私の場合は兄弟とも疎遠だったので遺産相続人を探すところから始めたのでとても大変でした(30代女性)
▽車の相続で、所有者がディーラーになっていて、手続きがなかなかすすまなかったことです(40代女性)
▽亡くなった夫は再婚だったため、前妻との間の成人した2人の子ども達と連絡を取り合わなければならなかった上、これまで一度も話したことのない前妻ともやり取りをしなければならず、非常に進めにくかった(40代女性)
▽死亡届を出した瞬間銀行口座が凍結してしまい下ろすまでの手続きの大変さと面倒さがかなりあった(30代女性)

<遺産の分配でのトラブル>
▽遺言書が出てきたので、貰える金額に納得できない兄弟がいて揉めてしまいました(30代男性)
▽田舎の大きな家で、畑や田んぼもありますが父を入れて4人の兄弟はそれぞれに言い分が違い、土地が欲しい者、土地はいらないから現金が欲しい者、そして父の長女である私がゆくゆくはその土地を継ぐ事に反対している者がおり、祖父亡き後10年経過していますが、未だに名義変更できていないそうです(20代女性)
▽祖母が亡くなった際に、相続に関してカレンダー用紙の裏に書いていたため効力は無いと言われてしまった(30代女性)

<思わぬ出費が発生した>
▽持ち家の庭ががけ崩れして下の畑の持ち主に迷惑かけていてその崩れた岩を撤去するのに300万かかると言われ、土地も地盤も悪いとこのため家を売ってもお金にならず結局修繕費の方がかかってしまった(30代女性)
▽亡くなった親族に隠れた借金があった。昨年、親族が癌で亡くなりその死亡保険金等兄弟で話し合っている時、郵便が…開いてみると、300万程の借金があったのです。決して払えない額では無いのですが、親族を亡くし悲しい気持ちの中、相続問題で揉めたくないので遺産放棄致しました(30代男性)
▽祖父の死後、祖父がかつて家族に内緒で負の相続をしていたことが発覚。その負債を知らずに単純相続してしまったので祖母や母にまた負の相続が発生してしまった(30代女性)

【3位:遺品整理関連】
<物が多くて大変だった>
▽祖父が突然亡くなったので、100坪以上ある実家の遺品整理が大変でした。祖母もわからないものがたくさんあり、家族総出で整理をしました。数ヶ月掛かりました(20代女性)
▽とにかく物が多く整理ができていなかったため、何日もかけて自分たちで振り分け、業者を頼んだりして整理したこと(30代女性)

<本人の希望を聞いておらず判断に迷った>
▽遺品について事前にどうして欲しいかを家族の誰も聞いておらず、特に大量の人形やぬいぐるみはそのままゴミとして出すのも忍びなく結果手つかずになっている(40代男性)
▽趣味で収集していたものの価値が自分にはわからず、でも価値のわかる大切に扱ってくれる人に譲りたく探すのが大変だったのと、処分するものの不要品回収に何度も来てもらうのにお金も時間もかかって苦労した(20代女性)

<大事な書類などが見つからず困った>
▽本人宛の郵便物のなかでも重要書類がどれなのか、必要、不要の振り分けが大変だった(30代女性)
▽旦那さんのお祖父さんが亡くなった時お祖父さんの銀行の通帳など入っていた巾着袋が見つからなくて困りました(40代女性)
▽通帳関連を誰にも見つからない場所に隠していたため、捜索するのに何日もかかり、やっと見つけたと思ったらほとんど一文無しだった(30代女性)

<急ぎで整理するのが大変だった>
▽市営住宅に住んでいる祖父が亡くなった際、整理する日数がほとんどなかったから。一人暮らしで荷物も多いけれど、借りたままにできず1日でも早く退去と言われていたので、片づけるのが本当に大変だった(30代女性)

<デジタル遺品が大変だった>
▽パソコンやスマホの手続で、父にしかわからない状態が大半だったこと(30代女性)

【4位:行政やサービスなどの手続き関連】
<必要な手続きがわからず苦労した>
▽死後の手続きにはどんなものがあるのか、全くわからなかったです。市役所などから手続き一覧のようなものはいただきましたが、正直どこからどう手をつけていいのかわからなかったです。言われるままに手続きはしましたが、手続き漏れがないか数年経っても心配になります(30代女性)
▽役所に行ってどのような手続きをどのような形でやればいいのかわからず、故人の銀行口座の閉鎖など色々テンパってしまった(30代女性)

<手続きに必要な書類などが見つからず大変だった>
▽重要な書類などの契約関係のものがどこに保管してあるのかわからず、探すのにとても苦労した(40代女性)
▽人材派遣サービスから年会費支払いの書類が届いて、解約手続きをする際に会員番号が必要だったが、会員証が見当たらず困った(50代男性)

<想定よりも時間がかかり大変だった>
▽遠方の親族の行政手続きが1日では終わらず、滞在費が負担になって辛かった(30代女性)

【5位:その他】
▽祖父が亡くなった時、私は妊娠中でした。飛行機で1時間ほどの移動が必要で、安定期でしたがお腹が張りやすかったため葬儀の参加を断念しました。従兄弟はそれがとても嫌だったらしく、その後の関係修復が大変でした(30代女性)
▽実家に住んでいる父方の祖母と私の母の仲があまり良くなく、2人の間に入っていた父が亡くなってしまったこと(30代女性)
▽父が朝亡くなりすぐに遠方の親戚に連絡を入れた。葬儀の日程が決まったらまた連絡しようと思っていたら、その日の夜に伯父叔母その子供3人、伯母その子供2人とまたその子供2人の合わせて10人が3DKの狭いマンションにどっとやって来た。慣れない葬儀の手配などに加え告別式が終わるまで3日間親戚の食事の準備という仕事が増え疲れ果てた(40代女性)

   ◇  ◇

【出典】
▽株式会社林商会
https://hayashi-grp.com/
▽終活瓦版
https://syukatsukawaraban.com/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース