カクテルパーティーで「大丈夫です」
── そんな中で始まった旅ですが、初回のカクテルパーティーでの「大丈夫です」が話題になりましたね(編集部注:カクテルパーティー終盤、バチェラー長谷川さんに「大丈夫ですか」と聞かれた月田さんは「大丈夫です」と会話のチャンスを他の人に譲った。視聴者からは「せっかく話すチャンスをもらったのに」と疑問を呈する声が多く上がった)
初めてきちんとお話しますが、真相はですね…。あの時はソファーに座ったまま、あまりの緊張でずっと真顔になっていたと思います(笑)。そうするとパーティーが残り20分ぐらいの頃、長谷川さんが隣に来て「大丈夫ですか」と声を掛けてくださったんです。
でも、他の女の子に話し掛けるときは「よろしいでしょうか」とおっしゃっていたので、その時の私は「(体調)大丈夫ですか」と心配してお声を掛けてくださったのかな?と思い、「(体調)大丈夫です」と返事をしたつもりでした。続けて「お待ちの方が多いので、全然、後で大丈夫です」と答えたのも「私は自分から声を掛けに行けていないのに、体調を心配されたこのタイミングで時間をいただくことはちょっとアンフェアかな」と思っていたんです。
── 遠慮してしまったんですね。
自分としては何気なくとった行動でした。でも、お話した直後のインタビューで、長谷川さんが「どういう意味なんですかね」と首を傾げているところを観て、あぁ、そういう思いにさせてしまっていたのね~と頭を抱えました。言葉を私が深読みしてしまったと…お恥ずかしい限り。
── いち視聴者から参加者側にまわってみて、いかがでしたか
カクテルパーティーでの緊張感は、想像より遥か上でした。旅が進むにつれメンタルがどんどん削られていく感覚で…。その後のローズセレモニーで選ばれなければ、長谷川さんともうお話できなくなることはもちろん、スーツケースを持ってそのまま帰宅ですからね。
エピソード3のカクテルパーティーで、なかなか長谷川さんに話しかけに行かず「精神統一しています」とインタビューに答えたのも、そういった心境からです。弟たちはこのシーンを見て「早く話しかけにいかないと」と大笑いしていましたけど(笑)。姉ちゃんはあれでも必死だったのよ…。
── 旅が続く中で、なかなかバチェラーと2人きりでゆっくり話す時間を取らせてもらえない日々が続きました。それでもローズセレモニーの前にはいつも「もらえる自信はあります」と答えてらっしゃいました。あの自信の理由は何だったんでしょうか?
そうですね、会話しているときの空気感が心地いいなといつも感じていたからでしょうか。例えば、エピソード5のストールンローズ会議の前。ほんの少しの間でしたが、長谷川さんとの何気ない会話で大笑いしてくださって。優しさを含めてのものだったのかもしれないけれど、自分自身もつられて笑顔になれました。他にも、会話の中で「楽しんでくださっているのかな」と思う瞬間が何度かあったんですね。
なので、ローズセレモニーの結果の心配よりも、「まだ話したいな」といった気持ちでインタビューを受けていました。会話が楽しいなという安心感がすべてでした。あとは自分を鼓舞する意味、願掛けでもあったかもしれません。