90分間のストールンローズ会議
── 今作、「ストールンローズ」(編集部注:バチェラーが他の女性とデートしている最中、そのデートの権利を奪うことができるローズ)を誰が使うかという“会議”も注目されました
会議は90分ほどでしたが、長いようで短かったです。私は、一人だけ2ショットデートに行けていなかったので、もちろんそのことを主張すべきでした。頭の中で何度も反芻したことをみんなに伝えようとはしましたが、話し合いは平行線を辿り…。
そんな中で、そもそも略奪をしてまで、自分はデートに行きたいのかなという気持ちが芽生えてきて。そして(竹下)理恵ちゃんの感謝の気持ちを伝えたいという想いを知りました。辛い時に助けてもらったら、感謝の気持ちが生まれますし、相手に伝えたいですよね。そこに被せて意見を主張することは、自分には難しいことでした。逡巡しましたが、習慣やベースの性格を打ち破ることは、ついにできませんでしたね。会議の結果について異論はありませんでした。
── 結局、ストールンローズを使った竹下さんが2ショットデートでサプライズローズをゲット。座談会では、月田さんから竹下さんにハグをしていましたね
理恵ちゃんのひたむきで、想いに一直線なところは自分が尊敬しているところのひとつです。会議の件で、様々な声が上がりました。そんな中でも彼女が(座談会で)唇を震わせながらも前を向いている姿を見ると、胸にこみあげるものがあったんです。
── あれで視聴者としてもほっとした部分があります
それなら何よりです。理恵ちゃんの笑顔が見られたことも、うれしかったです。
── エピソード5の最後、バチェラーからローズを受け取れず、それまで気丈に振る舞ってきた月田さんが号泣する姿は印象的でした
去った後ですし、まさかシーンとして映っているとも思いもしませんでした。長谷川さんとお別れする辛さも大きかったのと、「あぁ情けないな、もっとできることがあっただろうに…」という無念な思いが溢れた瞬間でしたね。
── 周りからの反響はありましたか
家族、友人と番組を視聴していましたが、みんなが一緒に泣いてくれました。最後にバチェラーのもとを去る時の「真実の愛は、信頼と約束の積み重ね」という言葉、すごくよかったよと言葉を掛けてもらって。SNSでも本当に多くの方から「勇気をもらえました」「私も頑張ります」などあたたかいお言葉をいただきました。それならばよかったな、と…。配信まで不安でしたから、救われるような思いでした。
── 今作エピソード5で、月田さんの旅は終わりました。今後、実現したいことや展望はありますか
趣味の延長にはなりますが、昔から文章を綴ることやものづくりが好きなんです。ブログでの発信にも力を入れていて、9月には「Ameba Award」(※活躍したブロガーに贈られる)の優秀賞にも選んでいただきました。
また、SNSの「質問箱」でよくお悩み相談をしていただけますが、どこかで人に寄り添えたり、力になれたりするような活動ができたらな、と漠然と思っています。
(まいどなニュース/小森有喜・山脇未菜美)
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