離島の中学生、授業中に「幻のヘビ」発見、捕獲! 「かわいい」けど島根では準絶滅危惧種…最後はどうなった?

山陰中央新報社 山陰中央新報社

島根県隠岐の島町都万で「幻のヘビ」と呼ばれ、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種となっているシロマダラが見つかった。中学生が授業中に草むらで発見した。県内に広く生息するが、夜行性のため見つかるのは珍しいという。

シロマダラは体長約25cmで、鉛筆ほどの細さ。毒はなく、トカゲやヘビを捕食しているとされる。都万中学校2年の桜井千尋さん(13)が10月19日午前9時ごろ、家庭科の授業で体育館近くの畑で草抜きをしていた際に見つけた。

手袋をしていた桜井さんはヘビを掴み、空のペットボトルに入れた。教員がスマートフォンのカメラを使って検索したところ、シロマダラの可能性があると判明。桜井さんは「珍しいし、かわいいと思った」といったん自宅に持ち帰った。

ホシザキ野生生物研究所(出雲市園町)の林成多(まさかず)研究員によると「夜行性で昼間は石垣やのり面の排水穴などに隠れているため、なかなか見かけない」という。隠岐の島町では2001年に犬来、03年に布施、05年に岬の各地区で見つかった記録がある。

飼育が難しいため、桜井さんは草むらに返した。

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