「えっ! た・い・?それって鯛だよね (+_+) すげー!!なんてグルメなミサゴさん」と、鯛を捕まえて飛ぶミサゴの写真がTwitterに投稿され、話題となりました。貴重な瞬間を捉えた撮影者は、sakaさんです。
まっすぐ前を向いて空を飛ぶ鯛の表情に、リプライでは多くのコメントが寄せられました。
「鯛さん、なんか顔が凛々しくないか?」
「心なしか鯛の目が勇ましく見えます(笑)」
「鯛さんのお顔が状況飲み込めてなくて、面白すぎます」
「実は鯛が能力者で、ミサゴを操って遠くへ移動中」
「賢いなー!風の抵抗を最低限に抑えた持ち方ですね」
ミサゴはタカ目ミサゴ科に分類される鳥類で、魚を主食とすることから、別名「ウオタカ(魚鷹)」とも呼ばれます。英名は、軍用機の語源ともなっている「オスプレイ」。全長は約60cm前後、翼開長は150~180cmにもなり、「空飛ぶ漁師」とも形容されるほど、魚捕りの名人です。大きい魚を捕まえたときには、魚の顔を前に向けて縦に持って運び、巣へ戻ってから食べます。
ミサゴは魚を見つけると時速130kmほどのスピードで急降下して、長く鋭いカギ爪状の爪で獲物をガッチリと掴みます。足の裏側には、魚を弱らせるためのトゲがついています。河川や湖沼などの水辺に留鳥や漂鳥として生息していますが、魚類の減少や生育環境の変化により、環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
今回、ミサゴが捕まえた鯛は、エラ蓋や尾ビレの特徴から、チダイと思われます。ヒレやエラの縁が、血がにじんでいるように赤くなっていることから、「血鯛」と名付けられたと言われています。上品な味わいで、焼き魚や煮魚などさまざまな料理で美味しく食べることができます。
sakaさんに、撮影時の状況を詳しく聞きました。
ーー撮影時の場所・日時・状況を教えてください。
「山口県岩国市の河口で、4月26日18時過ぎに撮影しました。撮影した直後、獲物を持っていない別のミサゴが、あとを追いかけて飛んでいきました。撮影場所では、以前から数羽のミサゴが獲物をぶら下げて飛んでいるのをよく目撃していたのですが、今回はわりと近くを飛行していたので、カメラを向けました。案外大きな獲物を捕まえたんだなぁと思いながら撮影しましたが、帰宅後にパソコンで画像を確認して、鯛だとわかりました」
ーー普段からよく野鳥を撮影されているのでしょうか?
「日頃から身近な野鳥を撮ることが好きです。近所に撮影ポイントが数か所あり、時間があれば散歩がてら、ぶらぶらしています。自宅では錦華鳥とセキセイインコ2羽を飼っています」