イギリスで愛妻弁当を作りつづける28歳の駐在妻 食文化・生活費に驚愕…異国で気づいた日本の良いところとは?

門倉 早希 門倉 早希

薄切り肉がない?イギリスで感じた文化の違い

ーーイギリスと日本、文化の違いっぷりが面白いです。日本のお弁当は珍しいようですね。

「日本のお弁当は、イギリスの人からすると手が込んでいておいしそうに見えるようです。こちらのランチはサンドイッチやフルーツなどが主流だそうで、確かにスーパーでもラップサンドとドリンクセットなんかがよく売られていますし、道端でリンゴやバナナを頬張りながら歩いてる人もいたりして。そこは日本と違うところかなと感じます」

ーーほかにも食文化の違いを感じることが?

「外食に行くとどのお店もメニューが結構同じだったり、全体的に日本と比べて食に対する興味がそこまで強くないのかな?と思ったりもします。もちろん人によるとは思うのですが、改めて日本の食文化の多様さをこちらで実感しています」

ーー食文化といえば、薄切りのお肉が無いなど買い物の勝手も違うようで。

「イギリス来る前にそれは私も知ってはいたんですが、いざこちらに来てみると、薄切り肉って万能食材だったんだ…!と痛感しました(笑)。こちらでも一応、日本食材スーパーなどで売っているんですが、我が家からだと徒歩30分あるいは電車に乗って行く距離ですし、あったとしても冷凍なので冷凍庫のスペースの関係で買いだめが難しくて。

日本食材は手に入りづらいけど、日本の味は食べたい。夫は豚汁が好きなので、ゴボウも里芋もこんにゃくもイギリスにはないけどほかの食材で代用したり、今は試行錯誤しながらこちらにある食材でなんとかうまくやっていくことを覚えました」

ーー家賃の動画では2500ポンド(約45万7500円)と、その高さに驚く声もあがっていました。物価なども日本と比べると高めですよね。

「日本に比べると高いので、価格はかなり見てしまいますね。動画で物価などのお金の話をすると、コメント欄で『円換算するのはおかしいでしょ』とご指摘をいただくこともあるのですが、私が日本人ということもあってつい日本円換算してしまうんですよね。あと、視聴者の皆さんに分かりやすいように日本円での表記も入れるようにしています。

日本円で考えるとやはりすごく高く感じますね。物価が高い分、全体的にお給料の水準も高いのだとは思うんですが…。でも野菜とかフルーツとか、日本と比べて価格が安いものももちろんあるので、そういうものをうまく使って、なんとか工夫しながらやりくりしています」

ーー動画では旦那さんが日本出張でたくさんの日用品を買ってきていましたが、日英でどのような違いが。

「正直、個人的には日本の製品は品質がとても高いと感じます。日本だと100円ショップでも高品質なものが買えますよね。イギリスだとそうはいかなくて、価格が高かったり使い勝手がイマイチだったりで。イギリス製品が悪いというよりは、日本製品のクオリティが高いのだと思います。特に食品用のラップなんかは違いを顕著に感じていて、夫が日本で買ってきてくれたラップは節約しながら少しずつ使っています(笑)」

ーーでは、イギリスの良いところは。

「こちらの人は良い意味で人の目を気にせず、オープンな人柄の方が多い印象です。例えば服装とかで言うと大胆な肌見せファッションだったり、私は私、自分らしく生きるというのが、日本とはまた違った魅力があり素敵だなと感じます。あとは、気さくに話しかけられたり親切にしてもらえる機会が多く、フレンドリーというか人との繋がりを大切している印象もあります」 

ーー今後イギリス生活で挑戦したいことや目標は。

「ぐーたらタイプなので、目標をしっかり決めているわけではないんですが(苦笑)、やはり英語に関してはもう少しできるようになりたいです。あとはYouTubeを続けて、みなさんのためになる情報とか、興味を持ってもらえるような動画を発信したいです。今(登録者が)8万人ほどなので、年内10万人という区切りは意識していますね。

イギリス生活があとどれくらい続くかは分からないのですが、日本に帰りたい気持ちはもちろんある一方、今のような動画スタイルを続けるのであればイギリスにいたい気持ちもあり、正直葛藤もあります。ただ、今の私にとってYouTubeは純粋に楽しんでできる趣味なので、今後イギリス生活が続いても日本に帰ることになっても、自分のペースと楽しむことを大切にして、観てくださるみなさんとの交流など楽しんでいきたいです」

「ポンコツまるこの日常」:https://www.youtube.com/@ponmarusan

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