人生の中で一番大きな買い物とされる「マイホーム」。過去5年以内に新築した注文戸建住宅に住んでいる全国の25~84歳の男女1000人を対象に「注文住宅の満足度」に関する調査を実施したところ、約4割の人が「家づくりに対して何かしら後悔している」ことが分かりました。また、家づくりの際にこだわった点、一番後悔している点ともに「間取り」が最多となったそうです。
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区)が2023年9月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、全体の39.3%が「自宅に対して何かしら後悔している」と回答。そこで、「家づくりの際にこだわった点」を複数回答で教えてもらったところ、「間取り」(70.2%)、「設備」(66.5%)、「建物の基本性能」(56.3%)が上位に挙げられました。一方、「後悔している点」としても、「間取り」(51.4%)が最多となったほか、「インテリア(内装)」(44.9%)、「設備」(34.5%)なども挙げられており、こだわっても後悔を避けられない「間取り」の難しさが浮き彫りとなりました。
ちなみに、「初めて自宅を建てた人が後悔した点」としては、「収納」(26.8%)、「配線(コンセント数・位置など)」(25.2%)、「使い勝手」(19.9%)などが上位に挙げられ、購入前にイメージがしづらい項目について後悔しやすい傾向があることが分かりました。
また、家づくりの際に「住宅展示場を見に行った」と答えた人は88.4%。さらに、78.6%の人が「住宅展示場が参考になった」と回答しています。なお、自宅に対して「満足」と回答した割合は、「住宅展示場に行った人」の91.1%に対して、「行ってない人」では84.8%と差が見られました。
ちなみに、「住宅展示場で参考にならなかったもの」としては、「間取りのイメージができない」(61.3%)が最多となり、こだわった点のトップだった「間取り」への満足度は住宅展示場の見学では高めにくいことがうかがえました。
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【出典】
▽VRシミュレーションを展開する「大和ハウス工業」調べ