不良の武器「釘バット」構造論 なぜ五寸釘使わないのか?「あーあれはね」元不良の指摘にネット騒然

中将 タカノリ 中将 タカノリ

釘バットの構造がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは"野生の技術士"として活動するらっこさん(@Old_rakkoman)が

「釘バット構造論
一般的に釘バットと言えばfigAの如く木製のバットに細釘を多数打ち込んだ形状です
しかるに私はfigBのような五寸釘等長い釘を貫通させた方が攻撃力が向上すると考え、識者に質問したことがあります
識者『あ~、あれバットが割れるから駄目なんスよ~』」

と投稿した一枚のイラスト。

野球バットに何本もの釘を打ち込むことで攻撃力を増し、実際に暴行事件や紛争などでも使用されることがある釘バット。ヤンチャな方なら一度くらいは欲しいと思ったことがあるかもしれないが、こうやって真剣に構造について考察した情報に接する機会は極めて稀だ。

らっこさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「Aは貫通力より、不均等な釘頭を引っ掛けて裂傷させて流血によるダメージと凶悪な見た目による心理的圧力を与えるからあれが最適解なのかと」
「やはり釘打ちバットより有刺鉄線バット(ルシール方式)の方がバットへの負担も少なく理にかなってるって事ですかね?」
「つまり…『バットが割れないよう少しずつドリルで穴を開け』『径をヤスリで調整し』『木と金属に使える接着剤で固定』すれば最強の釘バットに!?威力は丁寧な工作によって向上するんですね…!?」
「モンハンの武器チューニングみたいw」

など数々の驚きの声が寄せられている。

投稿者さんに聞いた

らっこさんにお話を聞いた。

ーー釘バットの構造に興味を持ったのは。

らっこ:平成初期当時、駆け出しの設計者だった私は色々な構造に興味津々でした。釘バットのその一環です。

ーー話を聞いた「識者」とは?

らっこ:「識者」さんは会社の先輩で気のいい普通のお兄さんです。荒れた高校を卒業した話を聞いていたので、釘バットネタを質問しました。感想と言うか、この質問の日から彼に対する敬語レベルが一段上がりました

ーー今後、実際に釘バットを製造する予定は?

らっこ:現品は作りませんが、プラモデルの武装としてスケールダウンして作りたいですね。

ーー投稿への反響について。

らっこ:「X(旧Twitter)の人々は釘バット好きすぎるだろ!怖いよ」と思いました。あと野生の識者の方々のご助言に深く感謝いたします。今回多数のリプの中で最も学びを得たのは「トゲは相手につかませないようにするためだから」という実践的なコメントでした。なるほど、素人の私は攻撃力ばかりに気を取られていましたがクリティカル率を下げないようにする目的も有るのだなと…。同時に「ゾンビ相手だと平気でつかんでくるから、その観点では対ゾンビ用に釘バットは不利か…」などと妄想しておりました。

◇ ◇

「知る、学ぶことの楽しさをこの様なくだらない事を通じて知っていただければ、望外の喜びです」とらっこさん。読者のみなさんにあえて釘バットの製造はおススメしないが、妄想上で構造について考察することは大いに知的な楽しみとなり得るだろう。

らっこさん関連情報
Xアカウント:https://twitter.com/Old_rakkoman

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