知らず知らずのうちに、抱えてしまう胃の負担。そんな胃の負担を「やわらげたい」と感じている人が多い都道府県はどこなのでしょうか。全国の20~69歳の男女4700人を対象に「胃」に関する調査を実施したところ、「千葉県」(65.0%)が最も多いことが分かりました。また、不安で胃に負担を感じやすい県は、「新潟県」が1位だったそうです。
株式会社明治(東京都中央区)が、2023年5月~6月の期間にインターネットで実施した調査です。
調査の結果、「"胃の負担をやわらげたい"と感じている人が多い都道府県」の1位は「千葉県」(65.0%)となりました。ちなみに、同県は「胃の負担を感じるタイミングやシーン」について「10月」や「金曜日」、また、「夕食~就寝前」「人混みの中にいる時」と回答した割合が47都道府県中、最も多くなっていたそうです。
なお、ディグラム・ラボ株式会社の代表で「県民性診断の専門家」として知られる木原誠太郎氏によると、「千葉県民はおしなべて大人しく、場の空気を読み、波風を立てず、人とコミュニケーションを取ることができる優しい性格の方が多いです。特に千葉県の男性は、キャラクターのバランスを含めると イエスマン気質を持つとも言えます」と説明。
そのうえで、「まわりを意識するあまり自分自身の感情を溜め込んでしまったり、イライラが募ってしまったりと、胃の負担を感じている可能性が考えられます。また、土地柄、東京で働く千葉県民の数は実に多く、通勤時間の長さへの苦労や、都内に住む人と比べて、仕事や家庭などの生活にプレッシャーを感じる方も多いと考えられます」と解説しています。
2位以降では、同率2位「福島県」「大分県」(いずれも62.0%)、4位「佐賀県」(61.0%)が続く結果となりました。
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なお、同調査では、「不安で胃に負担を感じやすい県」や「プレッシャーで胃に負担を感じやすい県」などについても調査を実施しており、それぞれの結果と木原氏の解説は以下の通りとなりました。
▽不安で胃に負担を感じやすい都道府県
「胃の負担を感じる感情」について聞いたところ、「不安」と回答した人が多かった県は、1位「新潟県」、同率2位「秋田県」「福島県」「島根県」、5位「岩手県」となりました。
「新潟県民の男性は、常に明るく、ノリがよく、子供のように無邪気な性格であるのが特徴です。女性はほわほわした柔らかな人当たりだが、決断力やバイタリティーに溢れた、マイペース型のしつかり者です。一方で、男女ともに、打たれ弱い性格も持ち合わせています。ゆえに、不安を感じたときに胃の負担を感じる可能性があります」(木原氏)
▽プレッシャーで胃に負担を感じやすい都道府県
また、「プレッシャー」と回答した人が多かった県は、1位「福岡県」、2位「福島県」、3位「長野県」となりました。
「福岡県民は人とコミュニケーションをとることが大好きで、誰でも受け入れる人当たりの良さと、うるさいこだわりを持たない大らかさを持つ、陽気な性格が特徴です。一見プレッシャーとは無縁に思えますが、原因は、福岡県女性かもしれません。福岡県の女性はホスピタリティが高く、愛をたっぷり注ぎ、嫌われたくない、という想いも強いのが特徴です。嫌われたくないというプレッシャーから、胃の負担を感じている可能性が考えられます」(木原氏)
▽怒りで胃に負担を感じやすい都道府県
さらに、「怒り」と回答した人が多かった県は、同率1位「千葉県」「滋賀県」、3位「山形県」となりました。
「千葉県民はフレンドリーだが溜め込みやすい県民性で、滋賀県民は馴れ馴れしいと敬遠され、世の中の規律や倫理観に厳しい県民性といえます。一見、千葉県と滋賀県はあまり関係性がないように思えますが、共通しているのは地理的要因です。近隣の日本を代表する都府県に対して、対抗心があることが影響していると思われます。ふつふつと怒りを溜める千葉県民と、ぶちっとキレやすい滋賀県民はどちらも怒りの感情が最も胃の負担に繋がるのかもしれません」(木原氏)
▽月曜日に最も胃の負担を感じる都道府県
続けて、「胃の負担を感じる曜日」について聞いたところ、全体では「月曜日」が最も多く、中でも多かった都道府県は、1位「岩手県」、2位「岡山県」、同率3位「秋田県」「奈良県」となりました。
「岩手県民は真面目で自分は周囲よりも劣っているという思い込みが強いのが特徴です。そのため、仕事がはじまる月曜日に強くプレッシャーを感じ、胃に負担がかかる可能性があります」(木原氏)
▽胃の負担が原因で仕事や勉強がはかどらない都道府県
次に、胃の負担が原因で「仕事や勉強などの社会的生活に影響が出ている」ことについて聞いたところ、「仕事や勉強がはかどらない」と回答した人が多かった都道府県は、1位「愛知県」、2位「熊本県」、3位「茨城県」となりました。
「愛知県は工業や商業が発達しており、優秀で真っ直ぐな仕事をする県民性といわれています。一方で、やりがいがもてなくなったり、相手から指摘されたりすると、不機嫌になってしまうこともあるのが特徴です。胃の負担がかかるほどのプレッシャーやイライラを感じたりすると、仕事の効率を落としやすい県民性である可能性があります」(木原氏)
▽胃の負担が原因で家事がはかどらない都道府県
最後に、胃の負担が原因で「家庭での過ごし方やプライベートの生活に影響が出ている」ことについて聞いたところ、「家事がはかどらない」と回答した人が多かった都道府県は、1位「富山県」、2位「長崎県」、同率3位「奈良県」「宮崎県」となりました。
「富山県民は節約家で、無理や無駄を嫌う傾向が強く、人付き合いにおいても無理せず、無駄がないのが特徴です。ゆえに、胃の負担を感じたりすると、無理をせず休息をとるため、『家事がはかどらない』という回答が最も多かった可能性があります」(木原氏)