夫だけで見学に出かけたオープンハウス→帰宅するなり「契約してきた」…そんな急展開あり得ない! ウチの住宅購入“ブチギレ”話

中瀬 えみ 中瀬 えみ

「家を買う」多くの人が人生の大きな出来事として記憶する一大イベントではないでしょうか。その一方で、住宅購入のせいで、家族が大揉めする羽目になった経験をお持ちの方も少なくないのでは。「まさかこんなことをする人がいるなんて…」「同じ立場に立てば自分も…?」などなど、いろいろ考えさせられる体験談をご紹介します。

「とりあえず勉強に見学」のはずが、なぜ、どうして

Aさん(関東在住、30代、パート)ご家族のお住まいはいわゆる「建売」と言われる分譲戸建てです。郵便ポストに入っていた販売チラシをAさんの夫が見つけたのが最初のきっかけでした。古くて広いお屋敷跡地が分割されて、一気に10戸の分譲戸建てが建つという内容でした。

共働きで働いていた時に契約した1LDKの賃貸マンションに住んでいたAさん夫婦。ちょうど赤ちゃんが生まれ、Aさんは産休中というタイミングでした。

「子どもが産まれて、いつまでも1LDKっていうのも狭いし、子どもが歩き始めたらご近所迷惑だろ?」「そろそろ家を買う計画したほうがいいだろ?とりあえず勉強にオープンハウス見に行こう」と夫に言われたAさん。

確かに…と思ったものの、子どもはまだ産後2カ月で外出もままならなかったため「私はもう少し落ち着いてからじゃないと難しいから、とりあえず先にどんな感じか見てきてよ」と答えたそうです。

「よしまかせろ!」とオープンハウス見学にウキウキ参加したA夫さん、帰宅後の第一声が「良かった!!最後の1戸って言われたから契約してきた!!」

あまりのことに失神しそうになったAさんでしたが、幸い価格も間取りも立地もよいと思えたから…と最終的には納得。

「普通は一生に一度の大きな買い物だから、しっかり下調べをして家族で何回も話し合って意見をすり合わせて、プロの意見を聞いて最終判断するものじゃないですか?…もしも一つでも不満だったら離婚していましたね」とニコヤカにお話してくださいました。

「隣の家が売りに出ていた」ハア?それで??

Bさん(中部在住、50代、主婦)は転勤族の夫を持つ専業主婦で、数年おきに各地を転々とする生活が定年まで続く見込みのため、マイホーム購入は定年後にゆっくり考えようと計画しているそうです。

そんなBさん夫婦に対して、数年前に夫の両親から驚くような話をもちかけられました。

「隣の家が、高齢者向け住宅に入るとかで売りに出すそうだ。ありがたいことに、もしよかったら買わないかと声をかけてもらった。うちの敷地だけで二世帯に建て直すのはちょっと狭いと思っていたから、こんなにありがたい話はない。手付金は払ったから、後のローンはお前たちで組みなさい」と喜色満面の義父母。

真っ青になったBさんでしたが、夫が間髪いれず「自分の家はずっと転勤だから二世帯住宅は無理。住まない土地なんか買わない。悪いけど契約破棄してきて。勝手に契約したのはそっちだから手付金戻らなくても責任とれないから」と一刀両断してくれたそうです。

もちろん「転職しろ!親不孝者!!」と一悶着あったそうですが、物理的な距離があるので今のところ実害はないそうです。

ヘタに値上がりしちゃったばっかりに……

新築マンション価格高騰が特に影響大きい23区内タワマン在住のCさん(東京23区内在住、50代、主婦)夫婦が今のマンションを購入したのは15年ほど前のことでした。当時は金利が低いだけでなく、設備のよいタワマンでも今ほど価格は高くなかったそうです。

ここ数年、マンションのポストに「お売りください」「このマンションをお探しのお客様がいます」といった不動産会社のチラシがよく入るようになりました。Cさんはふと「このマンション、今売ったらいくらになるんだろう?」と好奇心から査定を依頼したところ、なんと購入時の金額よりもプラスの評価であることがわかりました。

「ちょっとした話のネタ」としてそれを夫に話したところ、なんと夫は「それなら売却して、残りのローンも一括返済して、実家の土地に家を建てよう。今ならリモートもできるし、定年まで10年くらい、月に何度か新幹線通勤すればいい!」と大はしゃぎ。

今のところ「子どもがまだ大学生で自宅から通学しているのに!」と食い止められていますが、その後が怖いそうです……。

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