ドライフラワーは枯れないーー長らくこう思っていたのですが、実は寿命があるらしいのです。しかしネット上には「寿命は3カ月」「数カ月らしい」「いや1年ぐらいでしょ」「もっと持つ」など、ありとあらゆる説が。そこで専門店の担当者に、プロの考える寿命や長持ちさせるコツを聞きました。
ズバリ寿命は? 年数を聞いた
教えてくれたのは東京・銀座や有楽町にドライフラワーの専門店「Calon DRY FLOWER(カロン ドライフラワー)」を展開する「ハナプロ」(本社、東京都中央区)の担当者です。
ドライフラワーの寿命は、飾る場所の環境に左右されるものの「2〜3年は楽しむことができます」。通常、1年を過ぎたあたりから色落ちが始まりますが、「色の変化も魅力の一つになっています」。
では2〜3年を超えたものは飾らない方がいいのでしょうか。
「飾り続けて問題はございませんが、環境によっては虫の発生原因になる可能性もあるので、無期限に飾り続けるよりは、寿命に合わせて買い替えをおすすめします」(同社担当者)
替え時の見分け方は「脱色が進み、ほこりがついてきたり、花弁がばらばらと割れたりといった状態になると、掃除やお手入れも大変になってきますので、替え時と考えてよいかと存じます」。
少しでも長持ちさせるには、直射日光と高温多湿を避けることが重要。飾る場所は窓がある廊下や風通しのいい部屋がおすすめです。また、ほこりも大敵で、放置していると湿気を帯び、脱色の原因になる可能性もあるといいます。同社では「ほこりは定期的に取るようにしましょう」とアドバイスしています。
最新トレンドは? 色鮮やかな発色が人気
最近では、フォトフレームに入ったものや、手軽に500円から購入できるワンコイン花材など、豊富なバリエーションが出回るドライフラワー。最新のトレンドも教えてもらいました。
「ドライフラワーといえば茶色やベージュのアンティークな風合いのものをイメージされることも多いですが、近年は色鮮やかな発色のドライフラワーを求められる方も増えております。当店では夏はブルーやパープルなどの寒色系、春はピンクやイエロー系の溌剌とした印象のドライフラワーが人気です」(同社担当者)
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▽カロン ドライフラワー:2020年、ドライフラワーとプリザーブドフラワーのブランドとして誕生。2021年秋に東京・銀座に1号店「Calon DRY FLOWER 銀座本店」(東京都中央区銀座1-21-9 箱健ビル1F・B1F)、2022年7月には2号店「Calon はなれ 有楽町店」(東京都中央区銀座1-3先 北有楽ビル1F)がオープン。連続ドラマのセットで使用されるドライフラワーの装飾監修なども手掛ける。カロンブログ「ドライフラワーの日持ち・寿命はどれくらい?長持ちさせるコツや取り換えの合図をご紹介!」