中国で茶商から中国茶を購入したエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。
「たった今起こった事をツイートする。ホテルのロビーでスタッフにペットボトルのお茶を買いたいので近くにスーパーかコンビニありますか?と尋ねると、間髪入れず私の隣でホテルをチェックアウトしようとしているおじさんに『お茶ならこれ買って飲んでくれよ〜』と言われる。
おじさんはよく見ると3人組で今月20日まで湖南省で開催されていた茶葉の展示会に参加していた茶商さんであった。話を聞くと全く売れなかったらしく、ボスに怒られると嘆いていた。じゃあ、ちょっとだけ買うよ。と言うと謎の正山小種と謎の太平猴魁 各1箱で2000元と言われ高すぎて買う意思は無い事を伝える。
そこでボスが登場『茶葉買ってくれるのか?』と言われ『お金が無いので買えない』事を伝えると『あ〜、もういい。これ、これ、これ、これつけるから500元で買ってくれ、こっちはわざわざ湖南省まで来て展示会に参加したのに全然売れなくて最悪だよ〜』と焦燥感漂う表情で言われた。
わかった、購入するよ。と伝えアリペイアプリを開くと『やっぱり450元でいいよ』と謎のディスカウントをされ交渉成立。結局飲みたかったコンビニの冷たいお茶を買えずに今に至る」
と投稿したのは沖縄県北中城村で中国茶販売と茶樓運営を手がけている茶樓雨香の店主(@charou_uka)。
店主が中国茶を購入したのは安徽省の茶商だったそう。売れ残りの高級茶を引き受けた店主の情け心と茶商のたくましい商売根性に、SNSユーザー達からは
「なんだか昔の泣き売りやさんみたいな展開」
「展示会後に疲れた身体で売れ残った商品持ち帰るよりは赤字でもなんでもとにかく売り捌きたいってあるあるですよね。」
「とりあえずパッケージにお金がかかってそうなのは感じました。恐らく中身も高級品ではないでしょうか。しかし、誇張のない商談だったにしても展開が上手すぎますね。」
「ちょっと調べたけど、ローカルな高級茶葉なんだけど知る人は知ってる旨いやつみたいですね」
「冷たいお茶は飲めなかった様ですがちゃろうさんの親切心がとても感じられました。ワタシも頼まれると断れないタイプなのでただぼったくりや偽物ではなさそうなので良かったですね」
など数々のコメントが寄せられている。
投稿者に聞いた
茶樓雨香の店主に話を聞いた。
ーー茶商とのやりとりがあったのはどちらですか?
店主:湖南省長沙市内にあるホテル「全季酒店」での出来事です。
ーー茶商のボスが提示した450元(約9000円)という金額についてのご感想をお聞かせください。
店主:高くもなく安くも無い妥当なラインだと思います。
ーー今後、販売予定は?
店主:日本で販売するにあたり食品衛生検査が必要ですが、今回の茶葉は検査する予定が無いため販売できません。個人的な目玉は緑茶の太平猴魁です。
ーー投稿への反響について。
店主:一部の中国茶ファンのフォロワーたちに向けたツイートが一般層まで刺さるとは思いもよりませんでした。
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販売予定がないのは残念だが、今後SNS上で味わいのレポートなど続報があることを期待したい。
茶樓雨香関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/charou_uka
ウェブショップ:https://shop.ukatea.com/