外科医としてアフリカの最貧国ニジェールで地域医療に尽くした京都府京丹後市名誉市民の故谷垣雄三さんの功績を伝えるため、友人らでつくる団体が、谷垣さん夫妻の写真や絵画などの遺品を市に寄贈した。
谷垣さんは京丹後市峰山町出身。私財を投じてニジェールに病院を建設し、1万2千回超の手術に携わった。延べ36年間、現地で外科医療確立に尽力し、2017年に75歳で亡くなった。京丹後市は24年に名誉市民に選んだ。
寄贈品は、夫妻のアルバムや妻の故静子さんが描いた絵画など計30点。油彩画「安息の旅へ」と「子守歌」は、夫婦でサハラ砂漠を走った「全土医療調査」体験を基にした作品で、谷垣さんのお気に入りだったという。
遺品は、谷垣さんの信州大学時代の山仲間、国際協力機構(JICA)の関係者らでつくる谷垣雄三・静子夫妻記念事業実行委員会が管理していた。谷垣さんが名誉市民になったことを受け解散する。
昨年12月1日に市役所で寄贈式があり、中山泰市長は「貴重な遺品をたまわり、このタイミングで解散する委員会の活動に敬意と感謝をしたい。遺品は広く長く後世に伝えていきたい」と話した。京丹後市は今後、展示や公開の在り方を検討する。