この猛暑で売れ行きに変化が…人気の「焼き芋」 設置理由にやさしさがあふれていた自販機

京都新聞社 京都新聞社

 京都府宇治市宇治にある障害者の就労支援施設に焼き芋の自動販売機がお目見えし、通行人の目を引いている。売り上げは好調で、収益の一部を施設利用者の工賃に充てる。

 府道宇治淀線に面した就労支援施設「ゆめハウス」の前に6月上旬に登場した。主に九州産の甘みが強いサツマイモ「紅はるか」を真空パック詰めし、190グラムを500円で販売している。

 食品加工販売会社・農福産業(宮崎県)が手がける自販機で、同ハウスは「障害者の雇用創出や賃上げに役立てる」という趣旨に賛同し、設置を決めた。

 現在、若い女性を中心に1日10本ほど売れている。暑さが厳しくなるにつれ、温かい焼き芋よりも冷やした商品の方に人気が集まっているという。

 通行人から「なぜ障害者施設に焼き芋があるのか」などと尋ねられるといい、同ハウスを運営するNPO法人就労ネットうじの小畑治理事(54)は「自販機を糸口に、障害者の取り組みに関心を持ってもらえればありがたい」と話している。

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