1匹だけ飼うつもりが、一目惚れ 譲り受けた2匹の姉妹猫…「想像妊娠」してしまうほど、強い絆で結ばれていた

渡辺 陽 渡辺 陽

アンコちゃん(7歳・メス)と キナコちゃん(7歳・メス)は 姉妹。大阪府在住の青木さんが、2016年頃に多頭飼いをしている友人から譲り受けたという。生後3カ月くらいだった。

青木さんは、6歳だった先住猫が急死して1カ月ほど経った時、この友人から8匹子猫が産まれたという連絡を受けた。

「残念なことに8匹中4匹は産まれてすぐ亡くなったそうです。私も先住猫を亡くしたばかりだったので、このご縁を大切にという思いでキナコを引き取りに行きました。1匹だけ譲渡してもらうつもりだったのですが、主人が愛嬌のあるアンコに一目惚れして、2匹ともその場で譲ってもらいました」

アンコちゃんとキナコちゃんはたくさん猫がいる中で3カ月間暮らしていたからなのか、青木さん宅に来ても天真爛漫。初日から2匹で走り回っていた。

「それを見て、やっぱり2匹一緒に引き取って良かったと思いました」

どうして母乳が…

名前は、オシャレな横文字の名前がどうしても苦手で、アンコちゃんとキナコちゃんにした。

「黒猫とキジトラの姉妹だったので、共通する名前や色などを考えて、ペアになる名前にしました」

アンコちゃんは繊細で気難しいところもあるが、好奇心旺盛だ。キナコちゃんはいつもアンコちゃんを遠くから見守っている。

「たまに後から迎えたタロウがアンコにちょっかいを出すのですが、キナコがシャー!と言いながら、どこからともなく現れて助けに来ます。思いやりのある優しい子です」

ある日、キナコちゃんから母乳が出るようになった。その時、家には雄猫がいなかったので妊娠するはずなかった。「なぜ?」と思って病院に連れて行くと、考えもしなかったことが。

「先生は『妊娠していますね』と即答されました。『いえいえ!我が家には男の子はいませんし、完全室内飼いだから有り得ません』と言う私。先生も驚いてエコー検査したら、想像妊娠だと判明しました。姉妹愛が強すぎます(笑)」

青木さん夫妻は、猫を迎えてからすっかり猫中心の生活になった。

「主人と外出していても、いつも二人の会話は猫の話ばかり。『待っているから早く帰ろう』と思うほどです。猫がいることで家の中も明るくなりました。この子達のために私達も健康でいないとね、と思えるようになり、食生活なども気をつけるようになりました(笑)」

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