埼玉県行田市といえば足袋作りでよく知られていますが、「田んぼアート」も人気のイベント。カメラマンのYuji Shibasaki@Photoさん(@Yuji_48)がTwitter(現X)に投稿した「埼玉の田んぼアートが凄い。」という画像が話題になっています。
今年の田んぼアートのテーマは、11月に公開予定の映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」。
リプ欄には、
「じ、地元です…古墳、城、足袋、十万石まんじゅうに次ぐ名物です。ありがとうございます」
「レトロゲーのドット絵感があっていいな。ファミコンとかPCエンジンとかそのくらいの」
「緑の田んぼに、実に映える」
などたくさんのリプライが寄せられ大賑わい。「いいね」は1.8万件にもなりました。
Yuji Shibasaki@Photoさんにお話を聞きました。
ーー毎年撮影に行かれるのですか。
「その年の流行りのものがテーマになっているので、毎年撮影に行っております。今年は『翔んで埼玉』の続編公開記念として、これは是非とも撮りたいと思っておりました」
ーー今頃が見頃なのでしょうか。
「稲が青々とした7月下旬~8月末までが良い色合いと思います。稲が育ってくる9月頃になると、色合いが黄色味に変わってきます」
ーーどこから撮影されたのですか。
「行田市の行田古代蓮の里展望台タワーから撮影しました。窓の写り込みが激しいため、写り込み防止のアイテムを使っています。展望台タワーにも自由に使える写り込み防止のアイテムがあるので、是非とも使っていただければと思います」
ーー見どころは?
「稲だけでここまで精密に仕上げられている点です。更に埼玉県の馴染みのある『翔んで埼玉』がテーマになっているのも見逃せません」
稲だけでどのようにして作品を作っているのでしょうか。行田市環境経済部農政課の橋本さんにも、田んぼアートについて教えていただきました。
ーー田んぼアートは今年で何年目ですか。
「16年目ですが、コロナで1年なくなったので、15作品目です」
ーー稲の種類も様々ですよね。
「稲は4種類使っています。緑と白と赤と黒です。緑の稲穂は、奨励品種『彩(さい)のかがやき』で、田んぼアート制作に参加した人に配ります。黒は紫905号という品種で黒い米が実ります。黒と赤、白の品種は、家畜の飼料になります」
ーー広さはどのくらいなのでしょうか。
「2万8000平米です。1日目は4月に公募したボランティアさん535人に、2日目は小さなお子さんにも田植え体験してもらって140人、合計675人の方に制作してもらいました」
ーーいつまで見られるのですか。
「田植えを6月10日、11日に行ったのですが、10月中旬に稲刈りをするまでは見頃が続きます。外側の緑の部分から刈り込んでいきます」
たくさんの人が力を合わせて作った田んぼアート。展望台に登って撮影したら、Yuji Shibasaki@Photoさんのような写真が撮れるかもしれません。