アスファルトの上に苗!? 遠ざかる田植え機 「植えちゃいましたね」「うちもやらかしました」…実はこの季節の風物詩

金井 かおる 金井 かおる

 秋田県仙北市の田沢湖地域で、いぶりがっこの製造販売をしながら農業を営む「あすか」さんは先日、夫と田んぼへ向かう途中、ありえない光景を目にしました。

 田植え機に乗って前を走っていた夫が、あろうことかアスファルトの上に苗を植え始めてしまったのです。気付かずに走り続ける夫。軽トラで追従していたあすかさんは、写真を撮影。怒り顔の絵文字を付けて、自身のツイッターに投稿しました。

 写真を見たユーザーからは「道路に田植え!」「植えちゃいましたね」「同じことやった経験あります」「うちもやらかしました」「毎年どこかで見かける光景です」などの反応が寄せられ、5千を超える「いいね」が集まりました。

 あすかさんはまいどなニュースの取材に対し、「田んぼから田んぼへの移動中にスイッチを誤ってしまい、数メートル田植えをしたように見えただけです」と種明かし。「ちょうど田植え機の後ろを軽トラで追いかけていたため、すぐに異変に気付きました」

 「田植え機の爪が心配」「パーツは大丈夫でしたか?」などと、高価な田植え機が壊れていないか心配する声も集まりましたが、「田植え機の爪などは上にあった状態なので無傷です。普通の田植え機は上に上げると自動的に田植え作業は止まるのですが、この時は油圧をストップさせてから動かしたため、このようなことになってしまいました」と状況を説明しました。

 その後、アスファルトに植えた苗は、あすかさんがほうきで路肩に寄せて片付けたそうです。

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 実はこれ、ネット上では数年前から「アスファルト植え」などと呼ばれており、田植えの季節になるとよく投稿される光景です。ツイッターに写真が投稿され始めると、「今年もアスファルト植えの季節がやってきました」「風物詩ですね」などの声が上がり、SNS版歳時記があれば掲載されてもおかしくない存在に。SNSの写真で季節の移り変わりを感じるというのも、乙なものではないでしょうか。

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