「その電話が誰かの命に関わることもある」無作為な「世論調査」や「営業」電話に医師が警鐘 特殊詐欺かもと疑うランダム電話は時代錯誤?

はやかわ かな はやかわ かな

「ガチャ切り」や「今忙しいんで」では拒否できない場合も

今回、ゆくし医さんが「非通知の電話」に対応したことについて、「ランダムだからしょうがないじゃん、すぐ切れば良い話」「非通知は拒否できないんですか?」といった、批判的な声も見受けられた。それに対して、「家の電話なら非通知は取りませんが、病院の電話だともし万が一、本物の急患コールだったらヤバいので取りました」と、投稿していたゆくし医さん。

なお、コールセンターで働いていた方からのリプライによると、「ガチャ切り」や「今忙しいんで」という理由で断られた場合、「再度電話する案件」になることがあるという。「選挙関係でかかってきた国勢調査の電話」に返答せず切った人によると、「以降も何度か電話がかかってきた」という。

世論調査のアルバイト経験を持つ人からのリプライによると、再度の電話をかけてほしくない場合、電話に対応できない理由をハッキリと伝えれば、対応してくれる場合もあるとのこと。だがそもそも、今回のような医療現場や消防署など、常に緊急の連絡が入るような場所にも「ランダムにかかる」というシステム自体、大きな問題があるといえる。

「病院や企業が所有し、職員同士の連絡網に使われている番号は、ランダム生成されても除外されるような仕組みがあればいいと考えます」(ゆくし医さん)。

電話による「特殊詐欺」も横行「ランダムな電話」は時代遅れ

一般家庭の固定電話や個人の携帯にもランダムにかかる、「営業」や「アンケート」の電話。これについても、電話を使った「特殊詐欺」などとの判別が難しい、との声も寄せられた。

「そろそろ一方的な営業電話なども違法にして欲しい」「これだけ電話による詐欺が横行しているのだから、ランダムに電話する世論調査っていかがなものかと思います」といった声も見受けられたが、ランダムに「電話」をかけ、個人情報の収集や営業を行うという行為自体、抜本的な見直しが必要なタイミングなのかもしれない。

■「薬の擬人化キャラクター『ファーガル』を用いて、誰もが楽しく学べる医療情報の発信を心がけています」という、ゆくし医さんが代表を務める医師・薬剤師からなる創作サークル『PharmacoloGirlsプロジェクト』のホームページ。

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