「お金返して」「苦行」「最高だった」宮崎駿監督の新作映画、賛否真っ二つ レビュー★1と★5に集中 私たちはどう観るか

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宮崎駿監督(82)の10年ぶりの長編アニメーション映画「君たちはどう生きるか」(スタジオジブリ製作)が7月14日、全国公開されました。宣伝を一切せず封切られた新作は、「最高だった」「お金返して」と口コミが賛否真っ二つに割れています。

Yahoo!映画では約3500人(7月17日未明時点)がレビューを書き込み、星五つが30%、星一つが33%と最高評価と最低評価が全体の3分の2を占め、星2~4はそれぞれ10%前半でした。平均得点は3.0なので、「可もなく不可もなく」の評価が多く見えますが、実際は絶賛と落胆に分かれています。

ゲド戦記よりつまらない

レビューの33%に達した最低評価の星一つの口コミを見ると、「124分間の苦行」「時間とお金を返して」「しばらく落ち込む」と厳しい評が並びます。また、カテゴリ別の評価ではストーリーが2.3点と最も低く、「ストーリーが意味不明」「超難解」と分かりにくい展開に疑問を投げかける声も続出しました。

ジブリ作品の過去作品と比べて「つまらなかった」と指摘するレビューも目立ち、「ゲド戦記よりつまらない」「大衆娯楽として観るに絶えない」と嘆く口コミもありました。

観た者の魂に残る名作

一方、星五つのレビューでは「非常にメッセージ性の強い映画」「はじめから終わりまでワクワクする」「これぞ宮崎駿作品」と激賞する声が並びました。カテゴリ別の評価では映像が3.5点と最も高く、「神がかった作画」「絵本のように極彩色」と映像美に魅了された人が相次ぎました。

ストーリーの難解さを嘆く声に対しては、「そもそもジブリに分かりやすさを求めてはいけない」「自分の考えが及ばない作品を批判するのはとても悲しいこと」と低評価レビュアーを難じる意見もありました。

「観た者の魂に残る名作」「いい意味での裏切り」「★1から★5に変えました」という声もあり、観る人、観たタイミングによっても評価が大きく異なる様子がうかがえました。

「君たちはどう生きるか」は吉野源三郎氏の同名小説に由来する宮崎監督のオリジナルストーリー。木村拓哉さんや菅田将暉さん、あいみょんさんが声優を務め、主題歌は米津玄師の「地球儀」でした。

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