「詰め替え用の窓って、なんで細いの?」→見づらくて洗剤があふれる! 共感する声が続々、メーカーに理由を聞いた 上手な入れ方は?

太田 真弓 太田 真弓

「洗剤とか柔軟剤を詰め替える時に入れる量を調節する細い「窓」みたいなのあるじゃん?あれって何であんなに細かったり半透明だったりするの?もっと幅広くクリアにしたらダメなの?使いやすさよりデザイン重視なの?日常使いの洗剤なのに?メーカーの人に聞いて欲しいし理由を教えて欲しい」

ゆうなぎさん(@sky_walker_1173)がふと呟いたテーマに、続々と反応が寄せられました。

「白いボトルで白い液体だった時はもうダメです。見失います」
「詰め替えするために入れやすい注ぎ口の位置が左、窓が右。注ぎながら分量が分からずいったん止めてみるんだけど、止めるときに若干ポタポタ」
「まだ大丈夫だと思って入れてるとだいたい溢れるので、いつも少なめに入れてます」
「『詰め替えはここまで』のラインを左右につけて欲しいとも思ってるし、左利きのひとのことも考えて欲しい」
「あの窓はサイドではなく中央に欲しい。表示の関係で無理だとは思うけど、量の加減を見ながらいれたいのよ」

同じように感じている方からの声が続出。また、「ライトつけたスマホを容器本体に当てながら詰め替えたら中身見えやすい」というアイデアも寄せられました。

ゆうなぎさんは、「多分、メーカーさんとしては変質を防ぎ、なおかつ運送も考えて、今の素材がベストなんだとは思っています… でも…容器は何度も買い換えないから、本体容器は少し高くても持ちやすくて見やすくて詰め替えやすい容器が…良いな…不器用で面倒くさがりなんで…」と、メーカーの事情を察した上でコメント。ゆうなぎさんにお話を聞きました。

こぼしても掃除しやすい場所で詰め替えています

――どんな状況で願われたのですか?

洗濯機を回した後にやりたい事があって急いでいたのに、そんな日に限って残り少なくて。急いで詰め替えたらなみなみになってしまい、思わず誰かと共有せずにはいられませんでした。

――普段から詰め替えの利用を?

柔軟剤はメーカーのボトルに詰め替えて使っています。洗剤はメーカーボトル自体が透明なので安心です(笑)。洗濯機も洗剤自動投入のものではなく手動投入のものを使っています。

――詰め替え時に溢れさせないよう何か気をつけていることは?

洗面台等こぼしても掃除しやすい場所で行うようにしています。

――同様の経験がある方が多かったですね!

相互の人に向けてのひとりごとに近いつぶやきだったのに、同じようなうっかり者達から反応があり「一人じゃない!」と思いました。

そのなかで、「透明性を上げると品質保持が難しくなったり、素材的に容器が重くなり使いづらくなる」と教えてくれた方がいらっしゃいました。そういう知識のある方が気軽に知識を分けてくれるのはツイッターらしくて良いなと思いました。

花王「窓の幅もボトルの色にも理由が…」

今回の”謎”に関してメーカーにも取材しました。洗たく用洗剤「アタック」や柔軟仕上げ剤「ハミング」などを展開する花王株式会社(本社:東京都中央区)にお話を聞きました。

――洗剤や柔軟剤ボトルの「細い窓」は何のために?

「窓」は液の残量がわかるようにするために入れております。また、光による内用液の変質や劣化を防止するため、最小限の幅にしています。

――やはり光が関係していたのですね。ボトルも白ベースで非透過性のものが多い印象です。

内用液保護のために有色ボトルを採用しています。こちらも前述の光による変質等を防止するためです。

――「詰め替えはここまで」とお知らせのある窓もありますね。

近年、お買い物の手間を減らしたいというお声に応え、大容量の「つめかえ用」を用意するようになり、入れ過ぎを防止するために液面の高さ表示も兼ねるようになりました。

――なぜ側面に?

液体の残量確認時や詰め替え時の見やすさのためです。「アタック抗菌EX」などの窓は、ボトル成型の関係上取っ手とは逆になりますが、これは取っ手を持った際に反対側に窓があることで、残量が見やすくわかりやすいと考えているからです。また、ボトルを作る工程上の課題で取っ手側に窓を設けることができません。

――上手に詰め替えるコツや方法などがあればぜひ教えてください!

必ず明るい場所で行ってください。また、ボトルを正面より少し斜めに向けて半透明のラインが見えるように置き、パウチを両手で持って(注ぎ口付近と、底部)、注ぎ口から液面を見ながらゆっくりと注いでください。一気に上まで注がず、時々手を止めて側面から液面の高さを見て確認してください。

――ボトルを少し斜めに…なるほど!やってみます!

日々、詰め替えやすさに関しては本体容器、「つめかえパウチ」共に改良検討を実施しています。昨今は「つめかえパウチ」そのものの大容量化も進んでいます。これら大型商品の詰め替え性向上も今後の課題と考えております。

――「つめかえ用」をストックしている方も多いと思いますが使用期限は?保管に注意点などがあれば教えてください。

柔軟仕上げ剤の多くは、天然生まれの柔軟成分を配合しており、時間の経過や保管条件により、液が分離したり、固まったりすることがあります。ご購入後は早めにご使用ください。また、洗剤もご購入後は早めにお使いになることをおすすめします。

保管の際は「つめかえパウチ」を重ねて積み上げず、上に重いものを乗せないようにしてください。パウチは柔らかい材質で出来ています。鋭利な物、とがったものに接触すると穴が開いてしまう場合がありますので、近くに置かないようにしてください。また、持ち運びや保管時にもご注意ください。

◇     ◇

やはり、あの「細い窓」の位置や幅、ボトルの色には理由があったのですね。メーカー側も常に消費者のニーズをキャッチしながら研究開発・改良を重ねていることがわかりました。

すっかり定着しつつある「つめかえ用」ストックの購入や常備。「わ!ない!」と気づき、慌ててつめかえ、「ここまでライン」があるのに溢れさせてしまうこともしばしば。ぜひ明るいところでボトルを斜めに置きながらやってみましょう。

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